松本清張 増上寺刃傷  講談社文庫
短編集です。

■簡単な解説■

将軍家光の死に際し、殉死しなかった祖父と、
遊里で横死した兄。
この二つの屈辱感を払拭するため、
永井尚長は傲慢にふるまっていたのだが……。
自らの生を見誤った者たちを描く歴史短編集。

↑これでは、まったく 読もうという気になりませんね。

新装版 増上寺人情 講談社文庫 ま-1-52 619(+税)円

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9つの小説が収められています。

時代は江戸時代。
戦国の世の名残のあるころのお話もあれば、
忠臣蔵のころの(生類哀れみの令のころ)のお話もあります。

解説と年譜がたっぷりありますので、
松本清張さんの生い立ちに興味のあるかたにもお勧めです。

『自らの生を見誤った者たちを描く歴史短編集』とありますが
読み終わると、「たしかにそうだ」と思います。