「乱灯 江戸影絵」 松本清張 
2日かけて読みました。名奉行「大岡」のイメージが変わる作品です。
名奉行とは誰から見て「名奉行」なのか。
ちょっと歴史の勉強もできました。


乱灯江戸影絵(上)(下) 角川文庫 
松本清張 ま-1-37、ま-1-38

この作品は「大岡政談」という題で
朝日新聞(夕刊)(昭和38年~39年)に連載されたそうです。

笹沢佐保「新大岡政談」新潮文庫(ISBN4-10-132902-8)
では、今まで知られていなかった「大岡」が登場。

「乱灯江戸影絵」では、善人としての「大岡」ではなく
「非情」な(悪役の)「大岡」が登場。

どちらの「大岡」も面白い。

事件は「目安箱」への投書から始まりました。
この投書、内容はわかりません。
将軍が見ただけで、ほかの人は見ていません。

将軍は、隠密(お庭番)を越前へ送ります。

このお庭番は任務を果たせず(?たぶん)「犬死」します。
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たくさんの人間が登場しますが、
みな「個性的」です。
でも、今回の「大岡」は幕府に忠実な奉行です。

(上)(下)2冊、のんびり お楽しみください。