下駄箱
今朝半月振りで、薬をもらいに診療所へ。近いし、待つことがない。現役バリバリの女医先生だ。

9時少し前だと私は常に一番である。そして5分過ぎに先生。

次が頂けない、若いと言っても30代だろうか、風邪らしい女性が二人。同じことをするのに驚いた。

靴を脱ぎ、スリッパを足元に落とす。「バタン」と大きな音がする。二人続いたから、ここへ来る患者の習慣ではあるまいがと、非常識を軽蔑していた。

次に驚いたのは、60代の男性が三人目。まったく同じ音でスリッパを叩きつけるように床に置く。

どう考えても、スリッパの入った下駄箱から床へ置くのに私は音を立てるほうが難しい。

これでは若い者に注意も出来ない。経済破綻はアメリカから日本へそして、精神的破綻は戦後敗戦時から始まっていたようである。

何とも言葉のない大寒の朝だった。