おとなの詩集  午後からの反抗
1.”当然”の向こうに ”なぜ”が
  見え隠れしている


2.鮮烈な記憶が その一歩のブレーキとなる


3.ふたりの仲 
  余りに濃すぎるっていうから
  氷 数個落としたのに
  今 コップまで凍りついている


4.気まぐれな情熱 
  持って帰って クラゲの餌にして!


5.遠くに投げ捨てたはずの過去が
  じぶんの襟にひかかっている


6.くちびるが 乾いた頃に 戻ってくるよ♪


7.わがままが 君の仮面をかぶっているのか
  単に 君がわがままなのか


8.この空間に 幾つもの空虚を詰め込んで
  君は立ち去ろうとしている
  何年もかけて造りあげた空間だというのに


9.堕落の入り口は 四方八方に限りなく
  用意されていて
  栄光への道は 修復中が一本だけある


10.こころの揺れが 柱時計の振り子より
  おおきくなった頃
  もう 僕は旅支度をはじめるだろう


11.錆びついた恋の刃(やいば)を
  磨くことなく
  無理やり振り上げて
  いま それを収めるタイミングを
  探しあぐねている


12.壁にもたれて目を閉じる
  現実は一瞬かき消されるけれど
  すぐにこころの傷がうずき出す
  そしていつのまにかこころに壁が。。。


13.きのうまでの自分が
  すこしおとなになって
  気持ちと裏腹の表情を浮かべている


14.君の言葉がほんものに思えてきた時
  すでに舞台は移り変わっていた


15.だいじょうぶだよ!
  こころがいちばん欲しがっているのは
  勇気を出して信頼していくことなんだよ