つぎの世代へ
気がつくよね
おかしいことはいっぱいあるよね
おとなも分からずにやっている
部分的には専門家はいるけど
だれも いったい全体
どうなっているのか
どうなっていくのか
分からない

自然からもらった生活道具
これは素材そのものが美しいものだったり
見事なバランスで成り立っていたり
また何度使っても それは再生してくれたり
使う側の気持ちは 感謝や敬意ですむ
今のように どこか不安であったり
悪意を想定することもいらない
気にせずにすんだ

いまは便利なものは たくさんあるけれども
だれもが その道具と 肌触りのうえからも
一体感を持ちにくいものばっかりである

”近頃の若いもんはものを大切にせん”
なんて言っている人たちが
どんどん冷たい無機質なものを作っている

なにもものがなかった戦後に 
便利へのあこがれが加速的に膨らんでいった
時代に生きてきた世代なんだから
かれらも非難されるのはかわいそうだが

うまれてすぐに つめたい文明の利器にしか接しないで
それに 感謝や愛情をもてというのが
もともと無理な相談というわけ

まだまだ 続く このはなし