午後のアトリエ
ひとむれなしてゆく鳩に

逃げるすずめが迷い込めば

みるみるうちに散り去って

よすがなき友ふと想う

いずれはわかるまごころに

むすめごころはなじまずに

波をくぐる陽(ひ)の如く

優しさだけを伝えたい

心をくだくわたしには

問うこともなく離れ去る