2009年11月の記事


気分
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   雨の日の 重き気分も山積みの
           今日の仕事に 追われ消えゆく
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世間
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   新しき 人と出会いしひと時は
          狭き世間を 少し広げて
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リフォーム
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   十年の 時を過ぎればリフォームも
          あちらこちらが 傷みはじめて
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   風吹けば なぜか哀しくなる癖を
           知るや知らずや 今日の北風
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気楽
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   逝く人は 後の事など考えず
           気楽なものと 恨む日もあり
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七七日
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   忙しさの 中に過ぎゆく一日も
           四十九日の 時に紛れて
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開放感
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   不思議だね 言葉にできぬ開放感
             孤独と共に 湧き出でるもの
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残り
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   後悔も 懺悔も確と抱えつつ
          残り少ない 日々を見つめて
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にほひ
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   粗大ごみ 出して見送るあの布団
           兄のにほひの ただ懐かしく
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STB
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   レンタルで 使いし今のSTB
            水を被りて 使用不可能
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現実
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   何もかも 夢の中でもあるような
           だけどやっぱり これは現実
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物音
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   物音に 過敏になりし我が耳は
          風の音にも 息をひそめて
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背中
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   琺瑯の 丸き湯槽のそれさへも
          痩せた背中は 痛く当たって
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予測
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   十三の 時に移りしこの土地に
          今のこの日を 予測しつつも
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意外
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   あの人も そして意外にこの人も
            同じ境遇 同じ体験
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処分
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   ごめんねと 言いつつ今日も処分する
            兄の使いし 日常のもの
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   永らへて 生きる命のこの先に
           想ひ馳せれば ただ霧の中
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   二月には ふたりで行ったこの道を
           今日はひとりで 向かう税務署
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見極め
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   出来る事 出来ない事の見極めを
           つけつつ今日も 仕事熟して
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役人
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   税務課に 聞けば応える偉そうに
           人の心を 持たぬ役人
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好物
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   店先に 並びし物に目をやれば
          思わず知らず 兄の好物
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心遣い
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   何気ない 心遣いが嬉しくて
           おイモ一本 卵、ひと箱
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   物音の ひとつもしない朝の部屋
          雨戸開けつつ 周り見渡す
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データ
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   パソコンの データ読み込みする音の
            やけに哀しく 聞えくる今日
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空間
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   冷蔵庫 買置きさえも底をつき
          扉開ければ 目立つ空間
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外出
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   外出し 鍵を開ければそのままに
          朝とおんなじ 物の置き場所
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   意識など せずに過ごせし毎日も
           紛うことなく いつも傍ら
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予定
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   ひとつずつ 片付く事の嬉しさに
            明日の予定を ひとつ増やして
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一日
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   一日を 無駄のないよに過ごすには
          けっこう頭の いる事と知る
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明日
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   明日なんて 有って無いよなものだから
            悔いのないよう 生きると誓う
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文句
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   ブツブツと 文句言いつつ片付ける
            水に浸かりし 床下のもの
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気弱
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   父でさえ 叩かぬ頬を叩かれた
           そんな強さは 影をひそめて
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買い置き
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   日常の 兄が買い置きせしものを
          使いてそれも 残り少なく
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整理
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   整理など いつかしなくちゃならないと
           思いつ今日も 兄の部屋見る
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新聞
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   理事会の 重き新聞持ち帰る
           頼りし兄は 今はもうなく
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スペース
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   ひとりなら 入れるものさえ限られて
           何気につくる 兄のスペース
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様変り
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   タジン鍋 そして今日また冷蔵庫
          兄の知らない 物が増えゆく
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なな
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   なぜかしら 訳もわからず足元に
            やけに煩く つき纏う「なな」
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コメント (12)

冷蔵庫
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   ふうふうと 息つくような冷蔵庫
           二十五年の 時を刻んで
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ストーブ
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   ひとりいる 部屋の広さと肌寒さ
           ストーブなどじゃ 補えぬもの
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季節
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   季節など 移り変われどあの朝の
           兄の倒れし 姿 鮮明
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激動の月
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   月変わり 思い返せば束の間に
           過ぎしひと月 激動の月
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感謝
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   気にかけて くれる人ある幸せを
            感謝しながら 作る手料理
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工具
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   技術屋の 兄が残せしその工具
           手持ち無沙汰に 部屋のそこここ
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