青森発「十和田」4分の殺意 峰隆一郎  集英社文庫
あらすじ

青森(21:01)発上野行の急行「十和田」(6両)と 寝台特急「ゆうづる4号」(青森21:18発)が出てきます。
この2つの列車は 上野に向います。途中 野辺地駅で 特急が急行を追いぬきます。追いぬかれた、その直後、急行「十和田」車内で女の刺殺体が発見されました。

「十和田」の車内で発見された女性が持っていた指定券は、追いぬいていった寝台特急「ゆうづる4号」のものだったのです。

被害者は、わざわざ 特急から急行に、途中の野辺地で乗り換えていました。

この殺人事件の容疑者はすぐわかります。容疑者は同行していた(特急寝台に乗っていた)恋人です。動機もすぐわかります。解決は近そうですが・・・

しかし、容疑者のアリバイは鉄壁なものなので、逮捕されません。

名探偵、登場。独自の視点で事件を追う探偵・高比良亮です。
今回は、容疑者の上司・会社副社長から、容疑者の無実を証明して欲しいと頼まれます。容疑者は、依頼者=副社長の娘の婿の予定候補です。

名探偵・高比良亮が捜査を開始。

ここまでは 推理小説、鉄道モノです。
アリバイ工作はどうなっているのか、時刻表を眺めて いろいろ考えると面白いです。
しかし、その追及を阻むように第二の凶行が起きました。

ここからが この小説の本題です。女性が刺殺された理由は……

読み始めると すぐ事件が起きて、すぐ犯人も動機もすぐわかります。
解決編はどうなっているのかな? と思って読み進めるのですが、…

説明すると、面白く無くなるので ここで中止です。