家康誅殺始末記  笹沢左保 双葉社
その2

第一章 運命の足音

第一章の書き出しは「雨が降っている」「晩秋という季節であった」。
話は、慶長5年5月15日から 始まります。
石田三成が 秀吉とであったころのことを いろいろ思い起こします。
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慶長五年九月十五日 
西暦になおすと 1600年10月21日のこと。

石田三成は、北国街道を進み 笹尾山に本陣を定めた。
三成は、秀吉に見い出されて以来、秀吉とともに歩んできた。
太閤秀吉の亡きあと、西軍を率いて関ケ原近く、笹尾山に立っている。
運命の対決ともいえる東軍=徳川家康と対峙している。
ここで 三成は 1/4世紀を振りかえります。
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この話、家康を暗殺するか、しないか、といことがテーマです。
三成の周囲の者は 「家康の暗殺」⇒ 豊臣の安泰 と考えます。
三成は 正々堂々と戦って 徳川を打ち破りたいと 思っているようです。