蝉が戻ってきた
夏がまだ残っていたと鳴き始めた。孫たちの初登校、登園は午前中で帰ってきた。
姉はなんとなく寡黙で帰ってきた。汗を一杯かいて、暑さに参ったらしい。
休みの娘に仕事先から電話。静電気防止のプラスチックピンセットが破損した。
それを買って届けるという。会社の備品を自分たちで買う意味が理解できなかったが、人から頼られる娘を見直した。
外では何とかやっているらしい。
ついでに孫たちの昼食はマクドナルド。われわれにもどうかと言うが、私も家内もあの手の食べ物は食べられない。
ミスタードーナツ同様、これがどうして美味しいのと不思議である。
若い人たちの舌は様式に慣らされているのだろうか。
われわれの時代のドーナツは中が荒く、外に粗目の砂糖がかかっていた。
粉が違うのか。輸入小麦粉がわれわれ世代には偽者である。
家内が笑う「あなたの口に合う小麦粉は自分で国産を栽培して、収穫しないと手に入りません」である。
夏の前に、麦秋に収穫の大麦の粉を「こうせん」と呼んで私の好物だが、どこで買っても香りがない。または焦がし過ぎて苦い。
本物が何でも恋しい私である。