夕方庭の草取り
明日、仕事場へ約束の来訪者。入り口の飛び石の周りと思い取り出したら、次々と草が伸びていた。
夢中になるうちに手足には蚊が群がり、敲くと数匹が血をすっている。
田舎育ちの私は、それ程苦にしない。払い落としてはまた、草をむしる。
娘は病的に蚊を嫌う。孫達が跡が残るし、何時までも痒くて困るからだ。両親がアレルギー体質故か、今様の人間の弱さなのか。
野山だと蚊だけではない害虫が沢山いる。恐れていたら、何もできない。今日は下の孫がその野山に出かけている。
スキンガードを忘れたのだが、親は持たせたのだろうか。
数年前になるだろうか、名の売れた日本画家とその仲間と一緒に、夜中にカブトムシを捕りに出かけたことがある。
その中の一人が古い木の多い森を見つけておいたから、三人゛何と何十匹も捕まえた。
その中の一人Nの家には庭に、昆虫の小屋ができていた。彼のお祖母さんが近所の子供に分けてあげるという。
お礼に大きなスイカを何個も貰って帰ってきた。いい年の大人が童心にかえってそんなことも良いものだった。
芸術家は変人が多いからかもしれない。
今頃ならば孫が喜ぶかもしれないが、我が家の親たちは可哀想だからと虫や昆虫は採るなと教えたらしく。
トンボや蝶も捕まえることをしなくなってしまった。
汚されたり、手入れをすることを嫌うからでもある。