今春最も暖かい花日和
どこかへ出かけたい気分だが、出嫌いの家内が相手ではどうにもならない。

昨夜、完全に眠っていないから、遠出もしたくない。庭の盆栽と雑草を取り除いた。

夜干しの現代若者の洗濯物が気になる家内。三時には乾いて畳んでいる。

ワンちゃんがやたらとほえる。セールスマンか宗教か、道徳家判別できない人たちが日曜祝日に来る。

もういいからと部屋へ入れる。水のビンが空っぽだ。「あなたがお年玉で買ったのだから責任を負いなさい」と子供に面倒を見させて、滅多に手を出さない母親。

水を飲む器具は大人でないと取り付けが難しい。器に水を入れて置いてあるのは孫娘がしているのだろう。

小屋から外へ出すと、先ず、母屋の裏口に来て、泣き叫ぶ。
そこで朝食を食べる。庭に糞をするとまた泣き叫ぶ。教えたことを褒めたことから、習慣となった。

我が家へ来ると、帰りたくないと私の周りから動かない。「ドックフード以外は食べさせないで」という娘。本気に守っていたら、この犬はとうの昔に死んでいる。

孫の朝食も同じである。パン半切れと牛乳。「食べなさい」である。家内がご飯が食べたいという弟に持ってゆくと。

「これしか無いというと食べるからいいの」「甘やかさないで」と言う。

パートを休んで母親がいると孫は「ママが居る」と残念そうに我々を見る。こちらの朝ごはんが食べられないからである。

親の権利の横暴だが、子供の前で余り叱ると親を馬鹿にするから、控えているのだが、よその親さんたちもこんなであろうかと情けなくなる。

姉のお泊り日にも変化が起きている。「パパが淋しがるから」と言う口実でこちらへ来させない。

親に逆らえない子供達。何事も「ママが叱るかな」である。
「ほっとけ」「ママをそんなに怖がらなくて良い」つまらぬことで怯える孫達を見ると怒れてくる。

「ママが暴力を振るったら。じいじのところへ飛んで来るんだよ」と常々言ってある。

「ママだって、子供に暴力を振るうと警察が来るんだよ」「だけどその前に、じいじが叱ってやる」こんな家庭が今時あるのだろうか。

間もなく40才の大台近い娘である。外では馬鹿丁寧な静かな親に見えているから、誰も真実は知らない。