おとなの詩集 〜年末号〜
1.寒風を布団にする落ち葉たちよ

  教えておくれ

  温室の扉の開け方を



2.おかわり自由みたいな恋愛はいらない

  こだわりの 香りにうっとりするような

  そんな濃い一杯が 欲しい



3.月日のながれと

  二人のこころのながれが

  僕の気持ちのなかで競い合っている

  君には そのこたえは知らせたくない



4.断熱材のうえに座り 

  地熱が伝わってくるのを 待つ



5.川がながれて

  思い出がながれて

  涙がながれて

  君の言葉がながれて

  僕のプライドがながれる

  あとには。。。あとには

  抜け殻の僕と

  ほんものの 飾りのない

  ふたりの愛が 残る

  いかにも ひっそりと

  輝いて。。。