おとなの詩集 ”さざなみ” (’02夏号)
1.そんなにも 選べる道が ないと知る
  君の自由と 言われてもなお

2.似てるのか あわてんぼうの なめくじと
  とろとろ違う 道へといそぐ

3.才能が 埋もれ 化石に なったなら
  過去の理想に 埋め戻そうか

4.失望は 彼女のつらい 言葉より
  自分の中の 軽いプライド

5.まだいまも 溜め息でしか 告げられず
  決断もなく 結論もなく

6.欲望は 沸き続けても 何しても
  枯れることなく 一よりはじまる

7.ばれる恋 だまし続ける 愛もある
  本当なんて なにがなんだか

8.うそと 知り合い
  いいわけと 友達
  エゴとは 親友

9.大胆な 欲望の ひとり歩き
  閉じ込めることなく
  それ以上のことなく

10.理想的な結婚とは
  結婚前の夢の実現だけじゃなく
  結婚後に相手への関心や尊敬が
  うまれてくることじゃないでしょうか

11.いくつかのほんとうに囲まれていると
  いつのまにか ほんとうが楽に思える
  そしていつか自分が ほんとうを発信する

12.とおい とおい きみにいうよ
  ひそひそ話をね

13.じかんがある
  そんな日にかぎって
  君はいない

14.ほとんど寝る
  もう 眠いんだ
  ゆめだけが
  まだ準備中っていう

15.毒々しい過去 さようなら
  不気味な未来 こんにちは

16.愛に飢えた経済
  人間不信の法律

17.けだるい欲情
  あいもかわらぬおとことおんな
  べつに意味付けのいらない世界

18.異星人が面接に来た
  印象はまぁまぁだった
  採用通知を出した
  宛先不明でそれは戻ってきた
  やはり彼は異星人だったと確信した

19.ペンギンが 久し振りに 泳いだ
  泳ぎ方を忘れたかのように
  バタフライだった

20.英会話教室に行った
  そこでどんな指導方針であるかを聞いた
  そしてとことん議論して帰った
  明日はパソコン教室に行くつもりだ
  家族はマルチな僕を誇りに思っている

21.がけっぷちの彼を救おうと考えた
  それが自分の使命だと感じた
  ただ がけまでの道筋が
  データ化されていなかった
  それで 哀悼の言葉集を 画面に呼んだ

22.君におくることばを!
  いってらっしゃい

23.つかれたら おいでよ
  行ったら余計につかれる。。。

24.このお店いい雰囲気だね
  へぇー ジャズわかるんだぁー
  ん?なに?これジャスミンの香りって?
  ………

25.ありがとう! 最後まで読んでくれて
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