午後の濃い茶
僕が 石段を すべるように降りたとき
君は 坂道を ころげるように登っていた

ふたりは いつもそのあと
互いに相手を目で探し
いないのを確認すると
ほっとして あらためて心配しはじめる

不思議なんだけど
ふたりは お互い 想い合っている