おとなの雑言集 年末篇 1
12月9日

1.休日にひとり 仕事先ですごす
 知らない公園で休憩する
 グランドではサッカーをしている
 車のまえで談笑している人達もいる
 ランニングしている人もいる
 知らない場所で
 僕はじっと流れるままに
 心を調整していた
 感動の部分をはずして
 仕事モードにしておいた


2.電話をいれる
 彼女がでる
 いつもの声といつもの雰囲気が伝わってくる
 自動的に二人のモードに切り替わる


3.待ち合わせのカフェで落ち着く
 窓ガラスの外はもうすっかり暗くなっている
 飲食街のネオンが元気だ
 あれこれの細かな気がかりはさておいて
 今はひとつの仕事をやり終えて
 ほっとしている
 一日という時間は
 なんてうまく設定されているんだろうと
 今更ながら感心する
 からだも心も いま椅子に
 どっしりともたれている


4.適度の運動がストレスを解消してくれるって
 よく聞く
 きのう踊った分すこしすっきりしてるのかな
 訪れるストレスと
 わざわざこしらえるストレス
 自分では分かっているんだけど
 どっちも余計なものなんだよなぁ


5.すすまない流れと
 すすんでいく流れと
 おなじ流れの中に
 どちらもが混沌として存在する
 そして そんな中に
 自分の居場所を見つけようとしている


6.しっかりと構成される
 夜のステージ
 毎日準備されている
 いちばん簡単なセットは
 日が沈むことですよね


7.経済の停滞、縮小のなかで
 人間はさまざまなストレスを感じ取っている
 宇宙が仮に膨張から収縮に転じた時も
 こんな気持ちになるんだろうか
 それとも銀河がストレス
 感じちゃうんだろうか
 突然逆回転したりなんかして
 洗濯機か!