福岡3月10日日記
大宰府天満宮へむかう
分岐線二日市で乗り換える
それがまた旅情をかきたてる
途中下車とか時間待ち
さて 大宰府天満宮とは どんなところだろう


大宰府天満宮へきた
ほう にぎやかだ
京都の清水寺への参道とおなじく
いろいろお店が立ち並ぶ
つきあたると 左手に境内がひろがる
太鼓橋が 過去現在未来の三箇所かけられている
”心”の文字のかたちにつくられた心字池を
見おろしながら渡る
修学旅行生たちがわいわいと
そばを通りすぎる
自分にとっての年月も通りすぎる
それでいいんだ
つぎの世代がなければ楽しみがない

参拝をすませる
菅原 道真の文徳と不遇の生涯にいたす思いは
それとして
本殿の裏側には 梅林がよこたわり
家族連れが お弁当をひろげ始めていた
茶店がいくつかあり そのまま進むと
弓道場がある
若い学生たちが練習に励んでいる
文武両道ということか
しばらく足をとめて また稲荷社まで登る
帰り道 水子観音にも手をあわす

摂社 末社も随分ある
鉄器技術により武器製作にたけた一族物部氏の
祭神 大物主神 または大国主の命(みこと)
が 金刀比羅社に祀られている

菅家祖神が祀られている天穂日命社が右横に
天照大神の皇太神宮が左横に
つづいて菅家ゆかりの祖先が祀られ
菅公随従の度会春彦太夫を祀る太夫社がそばに
控える
度会は 伊勢の神宮あたりにいた一族である
また 白太夫などの社は からくり人形の
技術集団の地域によくみられる

さらに左側に スサノオ神(天照の弟神)
を祀る素佐雄社 
玉依姫命(たまよりひめ)を祀る竃門社
よく湯を沸かして皆を祓い清める神事が各地に
見受けられる
武内宿禰命を祀る高良社
大若子神を祀る櫛田社
が立ち並ぶ

境内には 菅公の妻子、恩師の社があり
心字池のそばに佇む 志賀社は
綿津見三柱神 志加大明神を祀る
和、唐、天竺(インド)の三様式をのこす
壱間社入母屋造りで 重要文化財となっている
室町時代のもので 境内中ではもっとも古い

曲水の宴は 雪のちらつく先週におこなわれていた

茶屋の縁台にて 抹茶と名物 梅ケ枝餅を
いただき 春のおとずれを 噛みしめた

参拝者に相次いでこころよく写真に
風景とともに収めて貰い
一路参道へと戻った

梅ケ枝餅のあの懐かしいような味が忘れられず
大宰府駅の手前
苔の庭園と 真っ白なガーデンテーブルを
有する松屋という店に立ち寄り
グレーな現実社会よりかくまわれながら
そっと甘酒と餅まんじゅうをいただく
ああ 至福のひととき.......
来た甲斐があった