ぷらいべーと
とつぜん おおきな波が 押し寄せてきた
じつは むこうの方に来ているのは知っていたが そのままこっちにむかってくるとは 思いもよらなかった
日記を書いたり 手紙を読んだりすることなど
できなかった
翌朝になってすこし落ち着いた
冷静でいられる時しか言葉は出てこないなぁ
今回のことで今更ながら思い知らされた
いくつ歳を重ねても それなりの経験を積んできたとしても 人生の大波にはうろたえてしまう
つぎからつぎへとあらゆるケースをシュミレートして どの選択がベストか あたまをフル回転させる
時間感覚がない
とにかく考えるだけだ
ある程度 対応策のような この場合のおとしどころの輪郭が見えたとき 眠りについた
周囲はどうであれ 自分の中で結論を出した時
 開き直りのような 今度は自分が波に対して
さぁ それならどうする と問いかける番となる
おおきなうねりはまだ続いているが 突然波が来た時に一旦身をひきながら感じた危機的な感触は去り、つぎの展開に対し受けて立とうとする臨戦体制に入っている
こういう時には とにかく事態の変化のスピードについていくことが肝心だ
あらためてそう思う
あぁ とりあえず ほっとしておこう
第二幕が訪れるまで