点綴(てんてい)の詩(うた)
光る 踏絵の 前に来た

女は 目を閉じ ひざまずく


年貢は まだか 戸が倒れ

明日まで お待ちを 地主様


釣り針の 餌(えさ)は もう飽(あ)きた

日本 沿海 ひとまわり


鎖国の 中で 非常識

魚より 常識 人間よ


乾いた 田畑を 一昼夜

駆ける 農夫に 月の笑み