「失われゆくものの記」
水上勉(集英社・文庫)ISDN4-08-748516-1

いろいろなものが失われていく。
この作品(本)が書かれた時はあったが、今はもう無いものも多いようだ。

木工の民具。盆、椀、ものさし、・・・。
全国各地(の奥山)から木を切り出し細工をする。
これは、今はできないらしい。
入会権が設定され、余所者は木を切ることができないからだ。

今の時期(秋)、里山は紅葉で美しい。
里山を守っている人たち(手入れをしている人)に感謝。
(一方で入会権の問題)そう思いながら、里山を眺めたら、不思議な感じがした。

筆、和紙、絹糸などが出てくるが、
手作りはどれも高価なもの。
本物に囲まれて生活したいが、経済的に難しいと感じた「本」でした。

編集 ojisaninomoide : きっと山に入る人のマナーが悪く、土地(地元)の人が反感を持ったのでしょうね。残念ですね■5万円の権利、とういことは月に2度くらい(年25回くらい)いかないと元が取れないかな?
編集 yuma : 世知辛い世の中と思うけどそうしないと山も川も守っていけないでしょうね。釣りのため父が買ってた加古川の漁業権だったか年間5万円でした。