身にしみる寒さ
気温ゆえではなく、冷たい風のあるところが一層寒さを感じさせた。
午前中市役所の用事で約束していたから、孫を幼稚園バスで送ってすぐに家を出た。

エレベーターまで送ってくれた課長をそこで帰した。駐車場までは気の毒だったからである。

皆、急な寒さにこたえていた。偶然、同じ病院で定期検査を受けた仲でもある。縁とは不思議なものだ。

知り合いの部長たちはどんどん、退職していく。市長は急病で亡くなり、芸術財団の役員も半数以上が代わったが、その何人かは他界した。

自分が年を重ねたのを感じさせられる。

今日は以上に駐車場が混雑していたから、職員に聞いても、誰も知らない。

帰宅してその理由は判明した。当市には文化協会と言うのがあって、われわれの美術協会と相対している。

アートとはレベルの異なる、文芸も含む団体である。陶芸もあるとは聞いたが、仲良しごっこ程度のものだった。

其れはそれでよいのだが、変に対抗意識を持っていて、こちらの幹部の癇に障る子とを続けている。

トップを私は知っているが、あえて、彼と会い話し合うことを避けた。

私を誘いに来るのは予想されていたからだ。其れこそ迷惑なことだが、私の本心を知らないものは、誤解しかねない。