2025年10月の記事
2025 10/13 10:23
Category : 旅紀行
251013 天然&寺社の紅葉 植樹・育樹・更新の思想101123
近郊で<紅葉のONE POINT>を問われると、「産業道路、釧標国道、ミルクロード」と通称ある国道272号線。道東道別保IC界わい。
注目は庶路ダム、まりも国道、道東道白糠近郊の山林紅葉となるや。
22年10月、足寄へ往還で「道東道・白糠」&「阿寒・オンネトー」の紅葉を記録。
2011年11月22―25日に京都・大原、木津&奈良、安芸宮島と紅葉をたどって、観た。 掲載写真に感慨。密度・繊細・色彩量に温暖の紅葉、冷温帯の紅葉の特質が示される。
桜の物語、紅葉の物語。本州と本道を対比するに、大きくは地域と人脈に「植樹・育樹・更新」の理念があるか、未熟か。
寺社紅葉は、植樹から育樹、更新の時間が、実に長い。自然林を借景に庭師が設計し、樹種選定の寺社林。
山林管理システムを築いて丁寧な保存管理の限りを尽くす。
大原・三千院。往生極楽院への取り付け道から「寄進 岐阜 ●●●●」の木札が視野に。
往時の植樹、これまで育樹、将来にむけての更新・補給・たゆむことなく、持続させるのだ。
近郊で<紅葉のONE POINT>を問われると、「産業道路、釧標国道、ミルクロード」と通称ある国道272号線。道東道別保IC界わい。
注目は庶路ダム、まりも国道、道東道白糠近郊の山林紅葉となるや。
22年10月、足寄へ往還で「道東道・白糠」&「阿寒・オンネトー」の紅葉を記録。
2011年11月22―25日に京都・大原、木津&奈良、安芸宮島と紅葉をたどって、観た。 掲載写真に感慨。密度・繊細・色彩量に温暖の紅葉、冷温帯の紅葉の特質が示される。
桜の物語、紅葉の物語。本州と本道を対比するに、大きくは地域と人脈に「植樹・育樹・更新」の理念があるか、未熟か。
寺社紅葉は、植樹から育樹、更新の時間が、実に長い。自然林を借景に庭師が設計し、樹種選定の寺社林。
山林管理システムを築いて丁寧な保存管理の限りを尽くす。
大原・三千院。往生極楽院への取り付け道から「寄進 岐阜 ●●●●」の木札が視野に。
往時の植樹、これまで育樹、将来にむけての更新・補給・たゆむことなく、持続させるのだ。
2025 10/12 15:06
Category : 社会
政権=手柄のように電話をするも「危機にある科学の基礎研究」 ノーベル賞受賞者3氏が緊急会議251011 「文春オンライン」&TBS251012
文春オンラインは11日、「ノーベル賞受賞者3氏が緊急会議『日本の科学技術はなぜ苦境に陥ったのか?』」を配信。
「坂口志文氏、北川進氏が受賞しても安心できない研究現場の問題点」と続けた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3de97414e12d833b39bc27ea4e25b9b3ab760a1a
論点三点掲げるに
1)「世界各国は大学の研究開発費を増やし」「ドイツは2.7倍、アメリカは3.4倍、韓国は7.0倍、中国に至っては35.9倍増。それに比べて、日本は1.0倍」。
2)「すごい才能があっても、40歳で非正規雇用」。
3)「若い研究者のキャリアパスをいかに広げてあげるかは企業に突き付けられた大きな課題」。
TBSは12日朝。「TBSBS サンデーモーニング」で、掲載の図版をアップ。
「注目度の高い論文数の世界ランキング」。1984―92年は3位、94-2006年が4位で、現在は7位。
「注目度の高い論文数」とは、海外の学術雑誌に引用=「自分の論文で他者の著作物(文章・図・表・研究結果など)を用いること」。
とにかく人材育成に、コスト割り当てられぬ貧困。
前述で野依氏は申す。「(科研費)総額の77%が20%の研究者に集中し、約90%をたった十数校の国立や私立の有名大学が受領」と。
2020年1月からコロノナ禍。国産ワクチンの研究開発で遅れをとった。公衆衛生機関職員と開発経費の削減。
外貨を稼ぐどころか、円の持ち出しを結果した。
文春オンラインは11日、「ノーベル賞受賞者3氏が緊急会議『日本の科学技術はなぜ苦境に陥ったのか?』」を配信。
「坂口志文氏、北川進氏が受賞しても安心できない研究現場の問題点」と続けた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3de97414e12d833b39bc27ea4e25b9b3ab760a1a
論点三点掲げるに
1)「世界各国は大学の研究開発費を増やし」「ドイツは2.7倍、アメリカは3.4倍、韓国は7.0倍、中国に至っては35.9倍増。それに比べて、日本は1.0倍」。
2)「すごい才能があっても、40歳で非正規雇用」。
3)「若い研究者のキャリアパスをいかに広げてあげるかは企業に突き付けられた大きな課題」。
TBSは12日朝。「TBSBS サンデーモーニング」で、掲載の図版をアップ。
「注目度の高い論文数の世界ランキング」。1984―92年は3位、94-2006年が4位で、現在は7位。
「注目度の高い論文数」とは、海外の学術雑誌に引用=「自分の論文で他者の著作物(文章・図・表・研究結果など)を用いること」。
とにかく人材育成に、コスト割り当てられぬ貧困。
前述で野依氏は申す。「(科研費)総額の77%が20%の研究者に集中し、約90%をたった十数校の国立や私立の有名大学が受領」と。
2020年1月からコロノナ禍。国産ワクチンの研究開発で遅れをとった。公衆衛生機関職員と開発経費の削減。
外貨を稼ぐどころか、円の持ち出しを結果した。
2025 10/11 15:03
Category : 催事
0)周知&演述後 山本太吉が伝えた津波伝説 釧路アイヌ文化懇話会第435講250913 佐藤宥紹
催事案内は9月初旬、主宰者の会報を通じ、周知していただいた。定例の曜日を変更し<広くご参加を>と、計画してくださった。
後日、終了後のアンケート用紙に記載の内容も教えていただきました。
「そうなんだ」と敬意を申しあげる、貴重なご意見。その趣旨をここでは記載させて頂く。
シュリーマンの自伝『古代への情熱』が思いだされ、著者が「神話・伝説であったトロイの遺跡を実際に発掘して照明」と結び、「人類の歴史を考えると歴史はほんのわずか」(?)。
「(伝説にある)事象と事物を明確にすることで、生活の中で、アイヌの伝承がもっといかされていければ良いなと」。
「(アイヌ民族の方のなかに)少なくとも“今ある”ものを削り落としたり、取りこぼさないよう、視野を広く持っていたい」(?)。
謝意はまだ、申し上げて居ないけれども、そこは後日。
催事案内は9月初旬、主宰者の会報を通じ、周知していただいた。定例の曜日を変更し<広くご参加を>と、計画してくださった。
後日、終了後のアンケート用紙に記載の内容も教えていただきました。
「そうなんだ」と敬意を申しあげる、貴重なご意見。その趣旨をここでは記載させて頂く。
シュリーマンの自伝『古代への情熱』が思いだされ、著者が「神話・伝説であったトロイの遺跡を実際に発掘して照明」と結び、「人類の歴史を考えると歴史はほんのわずか」(?)。
「(伝説にある)事象と事物を明確にすることで、生活の中で、アイヌの伝承がもっといかされていければ良いなと」。
「(アイヌ民族の方のなかに)少なくとも“今ある”ものを削り落としたり、取りこぼさないよう、視野を広く持っていたい」(?)。
謝意はまだ、申し上げて居ないけれども、そこは後日。
2025 10/11 10:27
Category : 放送
佃煮・お洒落踊り・一軒残った漁師一家 埋立地に「漁師町のにぎわいを ~千葉県 浦安市~」NHKB4K 251011
目が覚めると「すること」があり、「しなければ」の営み。
生業と生活が一体。祈り、満足、一抹の不安が介在し、感謝。
かわりゆくなかで、残り続けるコトガラは、なにか。
経営家庭が満たした漁村、首都圏のベッドタウンに化して勤労者家庭があふれる。
舞台は東京湾。海が汚れ、魚が不漁で、都市型勤労者と地付き漁業経営の所得格差。
テーマパークとして新規起業の土地買収、通勤者ベッドタウン化の土地買収。
漁業者は漁業権を放棄するに至る。首都圏とむすぶ軌道交通が通じて37年。
江戸前の漁師街に、今、「1軒だけ残った漁師一家の4代目」(「番組案内)」。
女性たちは諦めない。「伝統のお洒落踊りのけいこ」(同)
往時は20軒はあったという「漁師たちに愛された江戸昆布佃煮」。
テーマパークの地にも、ベッドタウンにも、シブトク残る。
佃煮の香り&伝統となっている浦安の味。若い店主は申す。
「マチはかわらんが、浦安の町自体は変えられませんから、佃煮屋も減ってきたけれど、いいものもできている」
「新旧入り混じったところは楽しみながら私たちもうまく溶け込んでやっていきたい」。
(番組案内)」
今回の舞台は千葉県浦安市。都心まで電車で約20分、タワーマンションが建ち並ぶ風景からは想像しにくいが、かつては江戸前の漁師町だった。旅人が訪ねたのは、浦安にたった1軒だけ残った漁師一家の4代目。この春、教師をやめて漁師を継いだという。決意の裏に何があったのか。さらに伝統のお洒落踊りのけいこや漁師たちに愛された佃煮屋も訪問。浦安の今に息づく漁師町の心意気に触れる、
目が覚めると「すること」があり、「しなければ」の営み。
生業と生活が一体。祈り、満足、一抹の不安が介在し、感謝。
かわりゆくなかで、残り続けるコトガラは、なにか。
経営家庭が満たした漁村、首都圏のベッドタウンに化して勤労者家庭があふれる。
舞台は東京湾。海が汚れ、魚が不漁で、都市型勤労者と地付き漁業経営の所得格差。
テーマパークとして新規起業の土地買収、通勤者ベッドタウン化の土地買収。
漁業者は漁業権を放棄するに至る。首都圏とむすぶ軌道交通が通じて37年。
江戸前の漁師街に、今、「1軒だけ残った漁師一家の4代目」(「番組案内)」。
女性たちは諦めない。「伝統のお洒落踊りのけいこ」(同)
往時は20軒はあったという「漁師たちに愛された江戸昆布佃煮」。
テーマパークの地にも、ベッドタウンにも、シブトク残る。
佃煮の香り&伝統となっている浦安の味。若い店主は申す。
「マチはかわらんが、浦安の町自体は変えられませんから、佃煮屋も減ってきたけれど、いいものもできている」
「新旧入り混じったところは楽しみながら私たちもうまく溶け込んでやっていきたい」。
(番組案内)」
今回の舞台は千葉県浦安市。都心まで電車で約20分、タワーマンションが建ち並ぶ風景からは想像しにくいが、かつては江戸前の漁師町だった。旅人が訪ねたのは、浦安にたった1軒だけ残った漁師一家の4代目。この春、教師をやめて漁師を継いだという。決意の裏に何があったのか。さらに伝統のお洒落踊りのけいこや漁師たちに愛された佃煮屋も訪問。浦安の今に息づく漁師町の心意気に触れる、
2025 10/10 15:01
Category : 季節
秋、彩り曙 紅葉、夕映え三景 北海道東部251010
2023年10月24日 釧路湿原シニア大学のバスツアー。白糠町庶路ダムで紅葉を訪ねました(中)。
2024年10月21日 緑ケ岡学園釧路短期大学同窓会が開かれ、開会時刻にあわせて釧路川左岸を散策。
折から豪華客船が右岸に接岸、河口に沈む夕映えを愉しむことが出来ました(下)
2025年10月7日 起床後、白湯を一服。朝日を浴びてのラジオ体操にそなえ、ベランダに出て深呼吸。見守ってくれる曙から暁への誘いです。
2023年10月24日 釧路湿原シニア大学のバスツアー。白糠町庶路ダムで紅葉を訪ねました(中)。
2024年10月21日 緑ケ岡学園釧路短期大学同窓会が開かれ、開会時刻にあわせて釧路川左岸を散策。
折から豪華客船が右岸に接岸、河口に沈む夕映えを愉しむことが出来ました(下)
2025年10月7日 起床後、白湯を一服。朝日を浴びてのラジオ体操にそなえ、ベランダに出て深呼吸。見守ってくれる曙から暁への誘いです。
2025 10/09 10:45
Category : 催事
1)起 山本太吉が伝えた津波伝説 釧路アイヌ文化懇話会第435講250913
市街地に近く、釧路市東部に位置する海跡湖たる春採湖。
海にほぼ接するだけに津波の危機は少なくなかったのかも。
コタンのエカシが伝えた「津波伝説」が、記録されている。
話がはじまり、最初にその伝説そのものを紹介。
話題を起承転結の四節にわけて伝える、と。
求められていた、<残された伝説>の評価される要因を1)で、意味を2)で。
今日どのように活かされることが大切かを3)で示すと申しあげた。
市街地に近く、釧路市東部に位置する海跡湖たる春採湖。
海にほぼ接するだけに津波の危機は少なくなかったのかも。
コタンのエカシが伝えた「津波伝説」が、記録されている。
話がはじまり、最初にその伝説そのものを紹介。
話題を起承転結の四節にわけて伝える、と。
求められていた、<残された伝説>の評価される要因を1)で、意味を2)で。
今日どのように活かされることが大切かを3)で示すと申しあげた。
2025 10/08 09:33
Category : 催事
2)起 山本太吉談「津波と春採湖」 釧路アイヌ文化懇話会第435講250913
2005年、北海道地質調査所職員が公開した北海道に伝承していたアイヌ民族の津波被災伝説。
地方の物語がその内容が地球変動の営為にあわせ、極めて妥当性の高いものが、あると。
その一が湖岸の旧家たる山本太吉エカシの語った、「津波と春採湖」伝説。
市内を中心に配布される新聞の文化欄で紹介したことが縁となって、標題の講座で話をすることに。
話を「津波と春採湖」の内容紹介に。その第二話では、文献に紹介した人が付した「オン・ネ・パラコツ」の注釈から。
『続佐藤直太郎郷土研究論文集』 釧路市 1968年58頁所収を紹介。
2005年、北海道地質調査所職員が公開した北海道に伝承していたアイヌ民族の津波被災伝説。
地方の物語がその内容が地球変動の営為にあわせ、極めて妥当性の高いものが、あると。
その一が湖岸の旧家たる山本太吉エカシの語った、「津波と春採湖」伝説。
市内を中心に配布される新聞の文化欄で紹介したことが縁となって、標題の講座で話をすることに。
話を「津波と春採湖」の内容紹介に。その第二話では、文献に紹介した人が付した「オン・ネ・パラコツ」の注釈から。
『続佐藤直太郎郷土研究論文集』 釧路市 1968年58頁所収を紹介。
2025 10/07 10:58
Category : 催事
3)起 山本太吉談「津波と春採湖」 釧路アイヌ文化懇話会第435講250913
周囲の小流を集め沼尻川で太平洋に注ぐ春採湖。
コタンには大津波の到来に対処した、一同安心の伝説があった。
170字ほどの伝承に9個のキーワードを選ぶことから、話は始まった。
①大地震。があったので、アイヌたちは大
②地震の後は必ず津波
③早く逃げろ
④丘の上に逃げた
⑤沖の方がもりもりと高くなって
⑥春採湖
⑦イタンキ(椀)
⑧オンネパラコツ
⑨モシリヤ
挿入図は、高清水康博「北海道における津波に関するアイヌの口碑伝説と記録」(北海道立地質調査所 2005年)所収図
周囲の小流を集め沼尻川で太平洋に注ぐ春採湖。
コタンには大津波の到来に対処した、一同安心の伝説があった。
170字ほどの伝承に9個のキーワードを選ぶことから、話は始まった。
①大地震。があったので、アイヌたちは大
②地震の後は必ず津波
③早く逃げろ
④丘の上に逃げた
⑤沖の方がもりもりと高くなって
⑥春採湖
⑦イタンキ(椀)
⑧オンネパラコツ
⑨モシリヤ
挿入図は、高清水康博「北海道における津波に関するアイヌの口碑伝説と記録」(北海道立地質調査所 2005年)所収図
2025 10/06 13:11
Category : 催事
4)承 意味=太吉津波伝説の構造Ⅰ 釧路アイヌ文化懇話会第435講250913
海岸線からわずか500メートルほどの位置にある春採湖。岸辺の旧家に山本太吉家が。
同家に伝えられる「津波と春採湖」伝説。
「伝説の象徴性・蓋然性と信憑性、祭神事」タイトルで、伝説の構造を解き明かす第1話。
170字ほどの伝説に、こめられた伝説の象徴性の表す点、そしてその「表す点」が概ね<妥当>とする意味を、次に示した。
⑩地震あれば、後に津波
⑪⑩で低→高地、汀→逃散
⑫⑪=暗黙下の《避難》行動
⑬経験則=量り難い津波高度
⑭水は低き向かい流出セオリー
⑮地縁共同体員避難→なぜ?
⑯ハルトリとモシリア=水結節
※蓋然 がいぜん 性=当然ありうる、成立するハズの物語。
※象徴性=事物・事象に重ねて示す思想、託す願望。
海岸線からわずか500メートルほどの位置にある春採湖。岸辺の旧家に山本太吉家が。
同家に伝えられる「津波と春採湖」伝説。
「伝説の象徴性・蓋然性と信憑性、祭神事」タイトルで、伝説の構造を解き明かす第1話。
170字ほどの伝説に、こめられた伝説の象徴性の表す点、そしてその「表す点」が概ね<妥当>とする意味を、次に示した。
⑩地震あれば、後に津波
⑪⑩で低→高地、汀→逃散
⑫⑪=暗黙下の《避難》行動
⑬経験則=量り難い津波高度
⑭水は低き向かい流出セオリー
⑮地縁共同体員避難→なぜ?
⑯ハルトリとモシリア=水結節
※蓋然 がいぜん 性=当然ありうる、成立するハズの物語。
※象徴性=事物・事象に重ねて示す思想、託す願望。
2025 10/05 15:25
Category : 催事
5)承 意味=太吉津波伝説の構造Ⅰ~伝説の象徴性・蓋然性と信憑性、祭神事~
春採湖をとりまく一帯は、本市の代表的は公園が解説されている。炭鉱あり、コタンあり。
そのコタンの旧家たる山本太吉家。一族に伝わる口承伝承は強い伝承力を示す。
話は「承 意味=太吉津波伝説の構造Ⅰ」に移って第2話。
のちの釧路国に継承される6点の津波伝承、2点の被災地名を検討する。
そこに二つの流れ。一に神事祭祀を伴う伝承、そして二に神事祭祀を伴わぬ伝承に大別される。
そこに着目した。
春採湖をとりまく一帯は、本市の代表的は公園が解説されている。炭鉱あり、コタンあり。
そのコタンの旧家たる山本太吉家。一族に伝わる口承伝承は強い伝承力を示す。
話は「承 意味=太吉津波伝説の構造Ⅰ」に移って第2話。
のちの釧路国に継承される6点の津波伝承、2点の被災地名を検討する。
そこに二つの流れ。一に神事祭祀を伴う伝承、そして二に神事祭祀を伴わぬ伝承に大別される。
そこに着目した。
2025 10/05 14:38
Category : 催事
6)転 意味=太吉津波伝説の構造Ⅱ~釧路アイヌ文化懇話会第435講250913
春採湖の自然環境保存は湖岸に坑口を設けた炭鉱の動きに触発される。
湖岸の旧家たる山本太吉家。彼の宅に伝わる口承伝承は強い伝承力を示す。
その伝承の確かさを証する「伝説の妥当性・実在性」の第1話。
<妥当性=事実にあてはまる、実在性=実際に起きた> として、一本の報告を提示。
高清水康博氏「北海道における津波に関するアイヌの口碑伝説と記録」
(『 歴史地震』第20号 2005年 193頁)
そこには判断のポイント=「(『津波と春採湖』は)『クシロの津波』とほとんど同じ内容」。
「ここでも,春採湖からモシリヤへ流れ込んだという記述」。
その流路を図版で示す、周到な判断。確かに、同じ流路が記録される。
春採湖の自然環境保存は湖岸に坑口を設けた炭鉱の動きに触発される。
湖岸の旧家たる山本太吉家。彼の宅に伝わる口承伝承は強い伝承力を示す。
その伝承の確かさを証する「伝説の妥当性・実在性」の第1話。
<妥当性=事実にあてはまる、実在性=実際に起きた> として、一本の報告を提示。
高清水康博氏「北海道における津波に関するアイヌの口碑伝説と記録」
(『 歴史地震』第20号 2005年 193頁)
そこには判断のポイント=「(『津波と春採湖』は)『クシロの津波』とほとんど同じ内容」。
「ここでも,春採湖からモシリヤへ流れ込んだという記述」。
その流路を図版で示す、周到な判断。確かに、同じ流路が記録される。
2025 10/04 15:52
Category : 催事
7)転 意味=太吉津波伝説の構造 釧路アイヌ文化懇話会第435講250913
“宮本千萬樹釧路郡長が残した湖と湖畔”で周知の春採湖。山本太吉家はコタンのエカシで信頼を集める。
「伝説の象徴性・蓋然性と信憑性、祭神事」とする起承転結、承の第二話。
岩清水康博氏が示す「クシロの津波」の内容紹介。
津波通過地点が「津波と春採湖」と一致する内容。
「クシロの津波」には現存するアイヌ語旧地名が多く語られている。
9000年間のうちに20層。つまり20回に及ぶ津波の痕跡が地層に残されていた。
「妥当性(時日にあてはまる)・実在性(実際に津波が起きた)」の信憑性が高い。
それゆえに神事・祭祀を伴わずとも、多くの人に受容される伝承の内容とされてきた、そう推量される、と。
“宮本千萬樹釧路郡長が残した湖と湖畔”で周知の春採湖。山本太吉家はコタンのエカシで信頼を集める。
「伝説の象徴性・蓋然性と信憑性、祭神事」とする起承転結、承の第二話。
岩清水康博氏が示す「クシロの津波」の内容紹介。
津波通過地点が「津波と春採湖」と一致する内容。
「クシロの津波」には現存するアイヌ語旧地名が多く語られている。
9000年間のうちに20層。つまり20回に及ぶ津波の痕跡が地層に残されていた。
「妥当性(時日にあてはまる)・実在性(実際に津波が起きた)」の信憑性が高い。
それゆえに神事・祭祀を伴わずとも、多くの人に受容される伝承の内容とされてきた、そう推量される、と。
2025 10/04 13:48
Category : 催事
8)結 意義=危険予知の伝承力量 釧路アイヌ文化懇話会第435講250913
“どのポイントから見ても違う景観”と注目される春採湖。周囲に生まれたコタン旧家として信頼あつい山本太吉家。
「簡潔・エカシ位置=自ずから聞く者を転ずる強い伝承力」とする結語の第一話。
170字あまりの伝説に枢要を示すキーワードを9個、選んでみた。
その意義を北道邦彦氏は神謡理解に重ね、「継承するべきキーワードとストーリーの概要を受け継ぎ」、
「文字に頼る民族には考えられない特殊で優れた口承文芸」と整理。
他方で、文字をもたぬ民族文化が、質量ともに豊富な口承伝承を受け継いでいる点に。
「言葉によって伝わる『温度、感性、抑揚』が、文字になると<そぎ落とされ>てしまう」。
『字を持たない文化』そのものを、自らとは違った様式の文化も尊重すること。
お互いの尊厳を守ることにつながる。そう展望してみたのであるが。
“どのポイントから見ても違う景観”と注目される春採湖。周囲に生まれたコタン旧家として信頼あつい山本太吉家。
「簡潔・エカシ位置=自ずから聞く者を転ずる強い伝承力」とする結語の第一話。
170字あまりの伝説に枢要を示すキーワードを9個、選んでみた。
その意義を北道邦彦氏は神謡理解に重ね、「継承するべきキーワードとストーリーの概要を受け継ぎ」、
「文字に頼る民族には考えられない特殊で優れた口承文芸」と整理。
他方で、文字をもたぬ民族文化が、質量ともに豊富な口承伝承を受け継いでいる点に。
「言葉によって伝わる『温度、感性、抑揚』が、文字になると<そぎ落とされ>てしまう」。
『字を持たない文化』そのものを、自らとは違った様式の文化も尊重すること。
お互いの尊厳を守ることにつながる。そう展望してみたのであるが。
2025 10/02 15:08
Category : 催事
9)結 意義=危険予知の伝承力量 釧路アイヌ文化懇話会第435講250913
“市民憩いの空閑”で知られる春採湖。湖を取り囲む地のコタンで旧家の誇りあふれる山本太吉家。
「簡潔・エカシ位置=自ずから聞く者を転ずる強い伝承力」とする結語の第二話。
山本家の引き継ぐ口承伝説の特徴とは言えまいか<末尾に神事祭祀>を伴わぬ伝承構造。
つまり「神事祭祀無記載=信憑属性」を想起させてくれる。
わずか170字ほどの伝承ながら、長く継承するうちに、概ね次の3点がコタンに根付き、意味を与えてきた。
1)危険予知&共同体の減災に貢献。
2)蓋然・妥当・信憑備え信頼度高い
3)生命・財産・自然破壊の時、持続&折合で整える地域の知恵
“市民憩いの空閑”で知られる春採湖。湖を取り囲む地のコタンで旧家の誇りあふれる山本太吉家。
「簡潔・エカシ位置=自ずから聞く者を転ずる強い伝承力」とする結語の第二話。
山本家の引き継ぐ口承伝説の特徴とは言えまいか<末尾に神事祭祀>を伴わぬ伝承構造。
つまり「神事祭祀無記載=信憑属性」を想起させてくれる。
わずか170字ほどの伝承ながら、長く継承するうちに、概ね次の3点がコタンに根付き、意味を与えてきた。
1)危険予知&共同体の減災に貢献。
2)蓋然・妥当・信憑備え信頼度高い
3)生命・財産・自然破壊の時、持続&折合で整える地域の知恵