6)転 意味=太吉津波伝説の構造Ⅱ~釧路アイヌ文化懇話会第435講250913
 6)転 意味=太吉津波伝説の構造Ⅱ~釧路アイヌ文化懇話会第435講250913

春採湖の自然環境保存は湖岸に坑口を設けた炭鉱の動きに触発される。
湖岸の旧家たる山本太吉家。彼の宅に伝わる口承伝承は強い伝承力を示す。
その伝承の確かさを証する「伝説の妥当性・実在性」の第1話。

<妥当性=事実にあてはまる、実在性=実際に起きた> として、一本の報告を提示。
高清水康博氏「北海道における津波に関するアイヌの口碑伝説と記録」
(『 歴史地震』第20号 2005年 193頁)
そこには判断のポイント=「(『津波と春採湖』は)『クシロの津波』とほとんど同じ内容」。

「ここでも,春採湖からモシリヤへ流れ込んだという記述」。
その流路を図版で示す、周到な判断。確かに、同じ流路が記録される。