レンブラント光線!!
 昨日の札幌市…。
 この時期としては、まだ、雪が少ないですね。

 家並みは、雪が滑り落ちるような三角屋根が目立ちますけれども…。





        

 お天気があまりよくなかったので、写真としては、イマイチです。
 オリジナルサイズだとはっきり山肌も分かるのですが…。





        

 このへんは三角屋根がかなり目立ちますね。
 最近は、敷地一杯に家を建てているケースがあって、
 そういう場合は、平坦な屋根であることがあります。
 耐雪構造になっていて、雪が積もってもそのまま堪えられるような
 頑丈な造りになっているんです。
 なぜかというと、建ぺい率が高くて三角屋根にしていると
 屋根から滑り落ちた雪が隣の窓を直撃ということになるからです。
 本当は余裕のある造りにしたいはずですけど、
 土地も高いですからねえ。
 そういうことになるんだと思います。





        

 雲間から太陽の光がこぼれている様子…。
 天使の階段、ヤコブの梯子、レンブラント光線などと呼ばれています。

 小説家の開高健が、魚釣りで外国に出かけるというテレビ番組がありました。
 ウイスキーを飲みながら、ぼんやりと景色を眺めている時
 ちょうどこの景色が目の前に広がったのです。

  レンブラント光線!!

 長いこと沈黙していた開高健が、突然、そう叫びました。
 そして、少しく蘊蓄(うんちく)をたれたのち、
 また、口を閉ざし、延々と沈黙が続いたのです。

 亡くなってから知ったのですが、
 あのかたは躁鬱(そううつ)の傾向がかなり甚だしかったのだそうです。
 テレビに出ているような時は、大抵、軽い躁状態みたいでしたが。
 鬱状態の時は、ちょっと信じられないような人格になっていたとのこと。
 そういう時の開高健を知っている数少ない友人は、
 とてもつらい思いをすることになったのだとか…。

 開高健にとって、釣りは単なる遊びではなく、
 精神の均衡を保つために必要なものだったのでしょう。
 
 この雲間からこぼれる光を見るたびに、
 開高健の声が甦ります。

  レンブラント光線!!

 小説家は、心の闇に差す光に、一体なにを見たのでしょう…。





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