新解さんを標準ズームズでマクロ撮影してみた
 新しい標準ズームレンズは近接撮影能力がなかなか優秀です。
 ズーム全域で最短撮影距離が25センチ。
 実際にはレンズ本体の長さが8センチ弱。
 最大倍率にするとレンズが繰り出されるため、ほとんどレンズは被写体に接触しそうになるくらいです。
 マクロ撮影は、一般的なデジカメの得意分野でもありますので、
 これくらい撮れても、さして驚きではないと思いますが、
 一眼レフの標準ズームレンズとしては、やはり優秀といえます。
 
 今日の被写体は、三省堂のベストセラー辞書、新解さんの第五版。

 以前にも書いたことですが、もう一度そのへんを…。

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 れんあい【恋愛】

   特定の異性に特別の愛情をいだき、気分で、二人だけで一緒にいたい、
   精神的な一体感を分かち合いたい、出来るなら肉体的な一体感も得たいと願いながら、
   常にはかなえられないで、やるせない思いに駆られたり、
   まれにかなえられて歓喜したりする状態に身を置くこと。


 素晴らしい!

 これ以上、いったい何を書けばいいのだろうと思うくらい、完璧な説明ではないか。
 とりわけ、「出来るなら…」以降は、新解さんならではと思わせる表現で、読み返すたびに、口元がほころぶ。
 おそらく、編集者たちも会心の笑みを浮かべたのではなかろうか。

 
 最新の第6版では、やや表現が改められた。


   特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき、
   常に相手のことを思っては、2人だけでいたい、2人だけの世界を分かち合いたいと願い、
   それがかなえられたと言っては喜び、
   ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと。


 読みようによってはストーカーの心理なのではないかと思えるほどだが、極端な行動に出るか出ないかの違いでしかないのかも知れない。
 新解さんは、基本的に恋愛は「心の病」であるということを認めているようなのである。

 かつて講読していたメルマガに、作家の安部譲二さんが、購読者からの人生上の相談に答えるコーナーがあった。

 普通の人以上に、さまざまな体験を経てきている安部さんは、まったく意想外な回答をするので、なかなか面白かった。

 特に、どうということもないような質問に、ひどく感動し、丁寧にきちんと答えているかと思えば、あっさりと木で鼻をくくったような答えもあるのだ。

 ある時、「28歳で女性と付き合ったことがない。どうしたらいいのでしょう」
 という男性からの相談があった。

 まあ、ありがちな質問である。
 それに対する安部譲二さんの回答のくだりにこうあった。

  貴方は性欲と愛の区別が、ついていません。

 ありゃりゃ。そんなにハッキリ言わなくても…。
 誰もが安部譲二ほどの経験を積めるとは思えないし、こんなに直截に言えるのはそれなりの根拠があるのだろうが、
 やはり男と女のに話は「一概には言えないが」という言葉を添えるべきではなかろうか。


 ところで、新解さんではないが、大まじめに学術的に恋愛を語る人の言葉に、
 恋愛の第一段階として「正常な判断ができない状態になる」というのがあった。
 しかし、「正常」とか「異常」とかは一体どこで決めるのだろう。

 まったく、こういった話は「一概には言えない」ことばかりだと思うアオエなのである。



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 というわけです。

 それでは、今朝もでかけなきゃなりませんので…。

 (^_^)/~~



※画像はブログ画像版で。

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