君の走りは10000ボルト…
   200817Jamaica

 昨日のボルト選手の走り、見ました?
 アタクシ、野球大好き人間なんで、仕事をしながら日本と韓国戦を気にしておりました。
 最悪の結果になってしまい、「あ~らら~」と思ってたんですが、
 直後に行われたオリンピックの陸上100メートルを見たら…
 もう、野球のショックなんか消えましたね。
 いや~もうすごかった。

 ご覧になっていた方は、頷いていただけると思いますけれども、
 ボルト選手だけ、異次元の走りでしたよね。
 私、何度も100メートルの決勝を見ておりますけど、
 あんなに力の差を感じたことはありませんね。
 50メートルを過ぎて先頭に立ったあたりで、
 勝利を確信したボルト選手は、もう全力疾走をやめちゃいましたもんね。
 最後は、胸をポーンと叩くパフォーマンスまでしながら、
 流し気味でゴール…。

 写真のように、彼のあとの選手たちは、一団となって必死に前傾しています。
 この人たちは世界のトップの実力者ですよ。
 ボルト選手は、両腕下げちゃって全然振ってないんですよ。

 あとで、アタクシ ビデオを見て気づきました。
 ボルト選手は、スタジアムにある巨大なモニターを見てたんです。
 あれは、遠くからだとよく分からない観衆のために設置されているものだと思いますが、
 ボルト選手は、自分の位置確認をするために見てたんです。
 いや、これは、想像ですよ。
 北京の陸上競技場の設計がどうなっているかは分かりませんから、
 あくまでも想像ですが、
 ボルト選手だけを正面から撮っていたスロービデオをみてたら
 先頭になったあたりから、ボルト選手の視線は正面ではなく、
 右手前方、上方向ばかり見ているんです。
 それから考えると、そんなふうに考えるしかありません。
 ゴールした選手たちは、みんな、その方向を見ましたからね。
 ですから、ボルト選手だけ、走っている最中に見てたんだろうと。

 自分が先頭になれば、左右に人影がなくなれば分かります。
 それで、彼はスタジアムの巨大モニター(スクリーン)を見た。
 すると黄色いユニフォームの長身選手が他を圧してトップになっている。
 とたんに勝利を確信し、ヨロコビのパフォーマンス。

 しかし、考えられませんよね。
 そんな走りで世界新記録ですから、
 最後まで全力疾走していたら、どんな記録が出たことか…。




200817sky

 ボルトのあの走りをリアルタイムで見れたのは、すごいことでした。
 日本の野球が韓国に負けたのなんか、そんな大したことではくなっちゃいましたからね。
 それぐらいすごかったですよ。
 もう、あんなふうな走りは見ようとしても見られないんじゃないかと思いますね。
 力を余して、断トツの走りだったんですから…。
 ボルト本人は、いつでも記録は更新できると思っているんだろうと思いますが、
 記録は出せる時に出しておいたほうがいいですよね。
 彼と争うと見られていたゲイ選手は、脚の故障から調子を崩して、
 決勝にさえ出られませんでした。
 限界ぎりぎりの世界に踏み込んだ選手には、いつそんな不運が訪れるか分からないと思うんですよ。
 青空に、突如、暗雲が垂れ込めることもあり得るわけで…。

 世界記録を出すことよりも、五輪で金メダルをとることのほうが
 彼にとっては優先度が高かったんでしょう。
 だから勝利を確信した時、「パフォーマンスに走った」わけで…。(ё_ё)

 そのあたりが、ちょっと残念な気がします。
 しかし、本当にたまげました。
 あんなに差がつくとは思いもしませんでした。

 日本選手の活躍には感動いたしますが、昨日のボルト選手の走りは、
 なにか異質の、とてつもない奇跡のような気がしたアオエなのでございます。
  
 

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