風評被害
230323spinach

 ホウレンソウの出荷が事実上停止されているそうです。
 限定的な地域でごく微量の放射能汚染があった時点で、
 枝野官房長官はその地域の農家のホウレンソウを出荷停止すると言いました。
 その理由は何かというと

 「念のために」

 こんな説明があるでしょうか。
 毎日食べても大丈夫だけれど、「念のために」出荷停止。

 そして今日、菅直人首相は福島県に対して
 
  ホウレンソウ、コマツナ、キャベツなど葉物野菜や、
  アブラナ科のブロッコリー、カリフラワーなどを食べないよう
  全国の消費者らに求める「摂取制限」の発動を指示した。
 

 のだそうです。

  今度は 福島産の野菜11品種から、
  食品衛生法で定められた暫定基準値を大幅に超える放射性物質が新たに検出されたため。

 さらに

  11品種と同じような状態と推定される他の野菜も、
  放射性物質が検出されていなくても広く規制の対象に含めた。

 つまり、放射性物質が検出されていなくても規制の対象としています。
 これまもた要するに「念のため」ということなのでしょう。


 既にホウレンソウは、いずれの産地のものであれ売れない野菜になっているそうです。
 売れない野菜は市場で受け付けませんから、
 ホウレンソウは現在、全国の市場から姿を消しつつあるのだとか。

 なんなんでしょうか。
 過日、枝野官房長官は、記者たちにこういったそうです。

  「デマが多い。きちんとした情報だけ報道してくれ」

 どの口でそんなことが言えるのでしょうか。
 最初からきちんとしたデータを提示して説明をしていれば信じられますが、
 政府は本当のことを言っていないのではないか。
 国民がそのように思っても仕方がないでしょう。

 ですから、出荷停止地域とまったく関係がない産地でも
 消費者は「念のために」ホウレンソウを買わなくなっているんでしょう。
 愚かなことだと思います。
 しかし、愚かにさせているのは政府なのではないでしょうか。

 風評被害は甚大です。
 こののち、やがて問題がクリアされたとしても、
 関係する地域からの生産野菜は避けられる可能性大だと思います。

 その時にはあの方が、再び出張るのでしょうか。
 かつて、O-157の原因はカイワレダイコンだという風説を否定するため
 マスコミの前でカイワレダイコンを食べて見せた時のように…。


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