時熟
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 やっとクロッカス以外の花が咲いてきました。
 いやあ、ご苦労だったなあとクロッカスを見やると
 すでにほとんど開花期を終えた状態になっておりました。
 低温と日照不足で花たちの開花時期は遅くなっていますが、
 開花の順番には変化がないようです。
 混在して咲くことになるのかなと思っておりましたが。







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 スイセンが咲きそうになってきました。
 嬉しいもんですねえ。
 花が咲くんじゃないかと待つこの気持ちは
 なかなか悪くないと思います。

 私が私淑しているM先生のおっしゃる言葉に
 「時熟」というのがあります。

 何かを得るためには時間が必要である。
 すぐに手に入るものに感動はない。
 まだかまだかと待ちわびる心こそ貴重なものなのだ。
 その貴重な心の動きを味わいたい…
 そのようことだったと思います。

 今、まさにそのような感じでしょうか。

  ドイツ語ではZeitung。
  英語ではAgingということになる。
  しかし、エイジングは「加齢」と訳され、ニュアンスとしては
  馬齢を重ねるという意味も含まれているので好きになれない。
  Zeitungを「時熟」と訳した人がいて、これは名訳だと思う。
  それ以外の訳は無用。そこほどに惚れている訳語だ。

 そのようにおっしゃっておりました。
 なるほどなと思い、折に触れ思い出す言葉となっています。

 なかなか春らしくならない天候に
 多少、苛立っていたアオエですが、
 M先生のこの言葉を思い出し、
 落ち着きをとり戻したところです。

 

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