そとおりひめ
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       ● 住僧が 女流の和歌について 問うと
         老女は 衣通姫の名を示し
         自分は その歌風を学んだ者である
         − という


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         【衣通姫】


          「記紀」に登場する伝説上の女性

          容姿が美しく 艶色が衣を通して光り輝いたという



            「日本書紀」では −

             允恭天皇の妃
             衣通郎女(そとおりのいらつめ) 弟姫(おとひめ)


            「古事記」では −

             允恭天皇の皇女
             軽大郎女(かるのおおいらつめ) の 別名とされる

             衣通王(そとおりのみこ)とも



          後世 和歌三神の一として
          和歌山市の玉津島神社にまつられる



            【和歌三神】 わかさんじん

             和歌の守護神として
             和歌と関連深い 神やすぐれた歌人を三柱あげたもの

             近世 最も一般的なものは
             [住吉明神・玉津島明神・柿本人麻呂] であるが
             [住吉明神・玉津島明神・天満天神]
             [柿本人麻呂・山部赤人・衣通姫] とするもの など
             多くの説がある

             和歌の三神 , 和歌の神













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