春風
「春風」と聞くとなんとなくほんわかとした雰囲気に包まれる。
柔らかで暖かなイメージを思い浮かべるのでやんすけどこれがペンの思い込みだった・・・らしい。

先日からずっと「春風」を冠したシリーズ物を読んでいたのでやんす。
時は江戸時代
主人公は「春風」を冠した同心さんでやんす
父上は町奉行で隠し子では有るけれど気持ちの良い仲間達と日々お江戸の街を守っていく若者でやんす。
ところが・・・
最終巻に突然雰囲気が変わってしまったのでやんす。

彼を支えてきた仲間達が次々と殺されて行ったのでやんす。
岡っ引きは罠に嵌り冤罪で罪人となり、牢の中で散々甚振られた後で窒息死させられる。
何しろシリーズ通しての名脇役だった岡っ引きが殺されちゃうのでやんすから強烈でやんす。
それもかなりリアルに書いてある。
同心であった彼は復讐の鬼となり、ついに本当の悪人を見つけ出し皆殺しにして姿を消すのでやんす。
後に残されたのは生まれたばかりの彼の子供と妻。

これって何処が「春風」なんだ?
やるせなさだけが残ってしまってどこかで吐き出さないとペンが持たないのでやんす

まぁ推理物では無いので粗筋を書いても問題は無いと・・思う。
それに最後の悪人の名前も出してないしね。

ホッ