家紋誤認殺人事件
江戸時代に城内で刃傷沙汰を起こして処罰されたと言えば忠臣蔵の話が有名であるが実は他にも少々情け無い話が有る
大広間北側の厠(つまりトイレ)に入ろうとした細川宗孝が厠から飛び出した何者かにいきなり斬りつけられたのである
警護の者もいたのだが防ぐ事はできず藩主を守れなかったのである
この日は月例の総登城日で城内は騒然となってしまった
時の将軍徳川家重は医師をさしむけ宗孝を藩邸まで送り届けたそうであるが数日後敢え無く亡くなったそうである
斬り付けた犯人は取り押さえられたのだがこの男は相模藩主に恨みを持っており殺害を決意・・・
そこで厠に篭って待ち伏せていたのだと言う
ところが・・
細川宗孝の家紋(九曜星紋)と相模藩主の家紋(九曜巴紋)が似ていた為に見誤り男は躊躇わずに斬りつけてしまったと言うのである
完全な誤認殺人であった
この男・・切腹を申し渡されたと言うからなんとも情け無い話である

編集 orfe : 先頃もとある病院で誤爆事件がありましたね。間違われたほうはたまったものではありません。