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負の力は渦巻いて
どんどん広がっていってる、

どん底の俺はもう
気力がなくなるほど
打ちのめされた、

運命には勝てない
それとも
俺の実力の無さが
こうして露呈している

どちらでも、もうそんなのは
どうでもいい、
現実は待ってはくれない

何度も何度も
こうしてどん底へ突き落とされる、

まるで俺の人生を弄んでいるように

ほんの紙一重のことなのかもしれない
でも、それが今の俺には
果てしなく遠い壁

自分を壊すのは自分
夢も希望も持っていない俺では
もうたて直す力は
ないのかもしれない、

現実問題でも
つまずくだろうが
俺自身がなにもやる気がないんだから
このままでは
同じことを繰り返すのは
目に見えている、

今までよくこの状態で
バランスを保ってきたものだ

やはり24で死んだはずの
あの行動から
俺の心を支えていたのは
たとえ繰り返しでもスロット、
浮き沈みをしながらでも
夢だけは失わないで
続けてきた結果

残念だけど
普通の仕事では
生活の安定は得れても
心の安定は得られなかった、

それは24のあの時から
何も変わっていない

あの時点で死んでしまった俺だから

人に対する恨みなのか
それとも
愛を熱望するが
得られない悲しさなのか

でもはたして満たされたら
俺は満足なんだろうか・・・
それすら判らない

見えない力は
俺に前に出ることを望んでいるんだろう
俺がそれをしないから
こうして苦しめているんだろう
俺はそう解釈している、
本当の苦しみと戦えと
俺の中の俺と戦えと
そう言っているかのようだ、

どの道一人だ

失うものなど無い
そう言いたいかのように

俺は俺をもって
この家をこの名前を絶やすつもりだ、
もうこの悲劇は
俺で終わらせたい、
たしかに苦しんだのは
俺だけだったのかもしれない
でも、俺は俺と同じ思いを
他の人にはさせたくない、
もうこの感情は
俺一人で充分だ、

でも俺は誰も救うこともできなかった、
結局
俺は自分に勝つことができなかったから

毎日メールをすることで
少しでも人の役にたつならと
思っていた、
しかしそれは
ただの俺のエゴだったのかもしれない
結局俺は
偽善ぶって最終的には
欲望だけが支配していたのかも

死は怖いが
なにも夢を持てない
自分の方が
数倍怖い

きっとそんなコトは普通の人には
判らないだろう、
何も夢がなくても
生きているならいいじゃないかって
思うかもしれない
でもそれはただ想像が
出来ない人の考えに過ぎない、
普通に意識を持ちながら
全く夢を見ることが出来ない
存在するだけというのが
どれだけ苦しいものか・・・

人は心で動く生き物だ
心臓が止まっても
生きているかもしれないが
心が無くなった人は
何も存在しない

俺は満たされている
そう思う人もいるだろう
端から見ればそう見えていることも
あるのかもしれない、
人の繋がりなんて
本当は誰にも見えないのかもしれない

何も成さなくて良い
存在意義なんていらない
俺は誰にもなにも望んじゃいないから
俺には負の力を
ばねにして自分の力にできる
能力はない

もう静かに終わらせたいだけなんだろう
きっと、
非難されても
逃げて逃げて逃げつづけていると
思われても

俺がいなくなることで
何かが変えられるかも
しれないなら

それでもいいのかも

俺は充分存在を
残すことができたから