新作への、意欲。
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       《 ・・・


         カロリング時代に
         ローマ聖歌が 教会公認の旋律財産として
         普及したとき

         教会音楽における 新作聖歌への意欲は
         〈 トロープス 〉 と 〈 セクエンツィア 〉 によって
         独自の局面を迎えた


         (・・・)


         トロープス と セクエンツィアは
         祝祭の 特別な飾りとみなされた

         これらは 主としてミサにみられる


         ・・・ 》









        ●








       《 トロープスは
         聖歌に挿入 ないし 付加された補足で
         形式は一定していない 》


         やりかた の 種類 :

         − メリスマの歌詞付け
         − 新しい旋律を持つ新しい歌詞
         − 旋律のみの挿入



       《 セクエンツィアは
         トロープスの特例
         すなわち
         Alleluja の 最後の母音上のメリスマ
         いわゆる 〈ユビルス〉の歌詞付けを指す 》


         ユビルス ; これを セクエンツィア
                または ロンギッシマ・メロディア ともいう


       《 この ユビルス ないし セクエンツィアは
         ミサにおいて 福音書朗読の前に
         アレルヤが詩篇句のあとでくり返されるときに歌われた
         (アレルヤ − 詩句 − アレルヤ)

         アレルヤを歌わないミサでは
         セクエンツィア(続唱)は 詠唱のあとに置かれる


         ・・・  》  〜 dtv-Atlas zur Musik














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