*
.






















          《 近代の幼児教育思想が
            子どものなかに「自然」を見るところから始まった
            ということは
            「子ども」というカテゴリーの設定(=外延)に対する
            その実体化(=内包)あったといってもよい。

            ・・・

            芦沢俊介氏によれば
            子どもがこの世に産み落とされたこと自体が
            「暴力的な」事実であって
            子どもの自己選択・自己決定の結果ではない
            当たり前のことなのであるが
            そこに子どもの「イノセンス」(根源的受動性)の
            出発点がある という

            すなわちイノセンスとは 「無垢」ではなく
            「対抗暴力」としての子どもの存在を意味するもの
            として考えられている

            もし 子どもの根源的受動性を
            「穢れなさ」と読み替えることが
            教育社会学の必然であったとするなら
            それは大人と子どもの現実的な「暴力関係性」を
            理想的な「教育的関係性」で糊塗してしまうといった
            また別の「暴力」が作動していたのかもしれない 》



            〜 教育社会学 : 岩永雅也・稲垣恭子


























.