ふる〜る
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      「花のゑまひのくちびるも見ず」  永久百首 - 春





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  ちょいと 眼をやすめようと


  DEAD CAN DANCE の

  ♪.Fortune Presents Gifts not According to the Book

  − を 聴きながら


  知人が作成してくれた 卓上カレンダーのなかで

  えまう ところの −

  
  新松田・シダンゴ山 の

  フシグロセンノウ の 淡桃色の花 を

  眺めていたのですが 


  ふと 気になって .....



  「咲」を キーワードに

  書物や 辞書を 検索するなかで


  遭遇したのが

  件の 七七 でした



  *



  「花のゑまひのくちびる....」


  つややかに

  かおりたつ

  花の息


  はたして

  上の 五七五や 如何に

  作者は たれぞ


  ・・・


  ひろがってゆく

  さまざまな もの こと


  それらを

  うけとめようと

  まぶたをとじる


  ・・・


  おだやかな ひととき です



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     ゑまひ 【笑・咲】 − 「ゑまう」の名詞化


          1. ほほえむこと , 笑顔


          2. 花の咲くこと



     ◇



     【永久百首】 えいきゅうひゃくしゅ


      平安後期の歌集 , 二巻

      永久四年

      鳥羽天皇の勅令により結集された 百首和歌


      召された歌人は

      藤原仲実 源顕仲 源俊頼 源忠房 源兼昌、

      皇后宮女房常陸 六条院女房大進 − の 七人


      堀河院後度百首 , 堀河院次郎百首



     ◇



     【百首和歌】 ひゃくしゅわか


      百首の和歌をまとめてよんだもの


      その創始は平安中期の曾禰好忠・源重之などで

      一人で四季・恋・雑など各部類にわたって百首よんだが

      平安末期には 「堀河百首」などのように

      一人百題ずつ数人が集まってよむ組題が盛行

      また 一人一首ずつ 100人の歌を集めたものもある


      百首歌



      = 国語大辞典(新装版)小学館 1988




























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