「流行入り相当」と感染研=新型インフル、数週間内に拡大か
「流行入り相当」と感染研=新型インフル、数週間内に拡大か
2009年8月18日(火)22:03
 国立感染症研究所(感染研)は18日、インフルエンザの感染状況をとりまとめ、「全国的な流行入りに相当する」との見解を発表した。数週間以内に流行入りする可能性があるという。日本はこれまで海外に比べて死亡例が少なかったが、厚生労働省は「患者が急増すれば、死亡者が少ないまま推移するとは限らない」と警戒を強めている。

 感染研によると、8月3~9日の1週間にインフルエンザで病院を受診した患者は約6万人と推定され、ほとんどが新型とみられるという。

 この週に全国約4800カ所の定点医療機関から報告されたインフルエンザ患者は4630人。1定点当たりでは0.99人と、流行入りの指標となる1人にほぼ相当するレベルとなった。前週(7月27日~8月2日)の受診患者数は2655人、1定点当たり0・56人だった。

 既に流行入りのレベルに達していた2府県のうち沖縄県は20.36人と本格化、大阪府も1.80人となった。また、奈良、東京、長崎、長野の各都県も1人を超えた。肺気腫を患っていた男性(77)が死亡した兵庫県は0.91人だった。