2009 07/18 20:26
Category : 平成十六夜日記ダイジェスト版
早生まれの息子は 3歳か、それくらいで幼稚園の年少さんに
なった。
毎朝 わたしと手をつなぎ、バスに乗り、幼稚園へ通った。
ある日、お迎えの時間に 見た光景。
おとなしく 性格も穏やかな息子が、なんと、
園のトイレの戸口を 足で激しく蹴っていたのだ。
わたしは 慌てた。。
「いったい なにがあったのだろう。。」と
不安に駆られて、 園長先生の奥様である方に伺った。
(「わたしの育て方が悪いんだろうか」)
そんな風にも思ってしまったのだ。
奥様は 静かにわたしにこう仰った。
「おかあさま。 たとえ 親子であっても お子さんには
お子さんの人生があるのですよ。」
(つまりは 彼=息子が なぜ そんな行動をとったのか
その「すべて」をしることは たとえ 親のわたしでも
完全には無理なのだということ。。)
そんなことを 仰りたかったのだと 思う。
ずいぶん昔の話なので、いま こうして文に書いてみると
うまく言い表せないのだが、
たしかに わたしは 一人っ子だった「息子」のすべてを
知っていたい、母親であるならば そうすべき、という
観念があったように思う。
そうして また 自分自身が男のきょうだいを持たなかったせいで
男の子、と いうものをよくわかっていなかった。
ちょっとした動作が わたしには ものすごい「乱暴もの」に
思えたのだった。
なった。
毎朝 わたしと手をつなぎ、バスに乗り、幼稚園へ通った。
ある日、お迎えの時間に 見た光景。
おとなしく 性格も穏やかな息子が、なんと、
園のトイレの戸口を 足で激しく蹴っていたのだ。
わたしは 慌てた。。
「いったい なにがあったのだろう。。」と
不安に駆られて、 園長先生の奥様である方に伺った。
(「わたしの育て方が悪いんだろうか」)
そんな風にも思ってしまったのだ。
奥様は 静かにわたしにこう仰った。
「おかあさま。 たとえ 親子であっても お子さんには
お子さんの人生があるのですよ。」
(つまりは 彼=息子が なぜ そんな行動をとったのか
その「すべて」をしることは たとえ 親のわたしでも
完全には無理なのだということ。。)
そんなことを 仰りたかったのだと 思う。
ずいぶん昔の話なので、いま こうして文に書いてみると
うまく言い表せないのだが、
たしかに わたしは 一人っ子だった「息子」のすべてを
知っていたい、母親であるならば そうすべき、という
観念があったように思う。
そうして また 自分自身が男のきょうだいを持たなかったせいで
男の子、と いうものをよくわかっていなかった。
ちょっとした動作が わたしには ものすごい「乱暴もの」に
思えたのだった。