桜 咲く頃
4月にはいってから わたしは 病人には内緒で
姉に手紙を書いた。
病院の近くの ポストから 投函した。
3月末の出来事。そして いまの病人の状況。
もちろん 姉から返事は来なかった。
ただ、わたしは やはり 伝えて置かなければならないと
思いはただ それだけだった。
わたしは 手紙の末尾にこう 綴った。
「もしも、すぐに 病院へ面会へいけないとしても
どうか 決して 自分を責めたりしないでね。」