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そう、
あれも桜が咲く頃だった

既にあれから16年が経過していて
記憶が不鮮明だった、

でも今日はその記憶がふとした瞬間に
蘇ってくる一日だった、

まず、昨日も夜遅くまで連れとメッセしていたので
起きたのは遅かった、
でも試験日だけど
午後からなのでゆっくり、
飯を食ってテレビを観て
ネットもしてたな、
ただ、今日はあえて試験関係のページは見ないで
地元のネタを見ていた、
本当は芸能人のブログを覗いていたんだけど
ふとした瞬間に場違いなところへ飛んで
結局地元ネタを見ていた、
そうこうしていると
既に時間がきてしまい、出発

バイクを出すとなんかおかしい、
タンクからピンク色の跡が・・
どうもガソリンが漏れてるらしいな、
これは困った、

とりあえず既に乾いているので
原因追求は後にして
行く事に

天気はあまり良くない、
ガソリンを入れて試験場へ
到着はちょっと前だったな、
まぁこれから後何度出入りするかわからないけど
余り慣れたくない2階技能試験室に
入って
試験官登場を待つ

この幾度となく通った道で
16年前の合格したあの日の記憶が
蘇っていた、

あの日もこんな春の日だった、
そして高校3年の始業式の日で
これ以上落ちると日程的に受けるのは
厳しくなるという日だった、
そしてその日も受けたのは
午後の試験だった、

受かって夕方まで待たされて
免許を貰った後練習場にあいさつに行って
バスで帰ったことまで思い出した、

そう、あの時と今日は似ていた、

試験場は満開の桜が風で揺れていた、

試験官が現れ受付が開始
採点表を貰って
裏に名前とか住所とか書いて
この時点で自分が何号車かとか
何コースかとか
何番目に乗るかとかが
わかる、
どうもこの乗る順番はランダムっぽいので
早く受付たからって早くなるではなさそうだ、

とりあえず俺は1号車Bコースだったかな、
とは言えコースなんかちっとも覚えていないんだけど
判っているのは
縦列じゃないってことくらいか
ただ、今日の誤算は俺の乗る順番が1番だった事
これは正直参った、
コースを覚えてきていないのは
ここは試験を受ける前に前の受験者の後ろに同乗して
コースを回るからその時点である程度覚えられるし
たいていの人が試験官の案内でゴールまで行ってるから
それほど重要でないと思えたからなんだけど
それは1番で乗ってしまうと
そうも言えなくなってしまう、

しかし、前回受けた時にこれも
1番に乗らない方法を知っていたので
それに賭けてみる事に

ここは
試験の前に説明をしてくれる
初回の人は絶対聞かないといけなくて
それ以外の人は希望者は聞かないでいきなり
試験を受けることができる、
つまりこれを希望しなければ
必然と順番は後ろへずれる、

結局説明を聞いた後降りたら
前にやっている人がいて
その人の後ろに同乗できた、

ただ、前の人は完走しなかったので
全部のコースを知ることなく乗ることに
なってしまった、

前回よりも緊張の度合いはきつかったと思う、
やはり早い番で乗るのもあるが
資金面や期限のことを考えると
必要以上にプレッシャーがあるのは事実だ、
ただ、いざ運転席に座ってしまうと
なんとなくいつものことで
教習してる時も緊張してるから
あんまり変わらないんだよな、

座席だけでなくハンドルも調整して
しかしミラーは適当に合わせて
出発
前回と同じようにテスト走行時は
わざと強くブレーキを踏んで
踏みしろから踏み加減を確かめて
アクセルもわざと吹かして加速を確かめ
試験開始

外周ふと気がつくと今日は
5速に入れなかった、
おかげで指定速度がなかなか出なくて
45くらいで勘弁してもらった、
減点になってないから多分OKだろう、
坂道までは結構安定してこれた、
そして坂、
止まってはっし・・・
あら
エンジンが止まってまった、
こんなとこでエンストしちゃうとは
クラッチ切るの遅かったな、
まぁサイドは引いた後だったので
ただのエンストですな、
すいません、とか言っちゃって
エンジン始動
坂道発進は問題なく出来て通過なんだけどね、

坂下る時東京は2速かなとか教習所で教わったんだけど
なにぶん神奈川ルールを教えてる人に教わってるから
東京のことは人づてに聞いてるから
わからないんだよね、
前の人は3速で降りてるからどっちでもいいんだろうけどね、
で、
クランク
入り口で前回酷い目に合ってるから今度は完璧にね、
とは言え多分ここは
膨らみすぎを取られたかもね、
後に聞いた話を総合すると

で、外周戻って踏み切り、なんだけど
その前で障害物を避けた時
思わず試験官から試験中にも関わらず注意を受けた、
おいおい、間隔が狭いよ、ってね、
どうも今日の大打撃の減点はここだったらしい、

正直本人全然意識ありませんでした・・・・

普通に避けて踏み切り~
って思ってた、
こわ・・・

踏み切り後右折でいよいよ前回補助ブレーキ交差点、
なんで踏まれたのかが
なんとなく判りました、
この交差点の右側に原付の車庫があって
先がブラインドになっているんだな、
それを確認していないから
出てきた車があった時に優先を守っていない
となったんだろう、

とりあえずここは念入りに確認した、
試験官はいい加減行けよ
みたいな感じだったろうね、

で、S字なんだけど
これもなんか変な形で入り口の直後脱輪しそうに
なるんだな、
でも、まぁ無難にこなして
ここで前に走った人と違う指示を受けて
方向変換へ
方向変換は2速に入れようとしたら入らなくなって
立ち往生してしまった、
しまいには試験官にもっと優しく入れれば
入るのに強く入れるから~とか
言われてるし
ほとんど教えてもらってねーか、俺

で、入れ方もかなり中途半端で斜めっていたけど
方向変換だからいいけどね、

そこまで行くとあとは発着点に戻って
お終いなわけで
最後の外周を元気よく走って
発着点でオーバーしないように停めて
降りるまで確認しっかりして
終了、

とりあえず、ありがとうございました、を
言いたかった、
しかし、試験官は合格予定ですを
言いたかったようでした、
俺がしゃべるんじゃなくて試験官がしゃべる時間
なんだよね、
でも、まぁ受かるとはちょっと思っていなかったな、
ただ、雰囲気的に
期限が迫っているんだから
よほど悪くなければどんどん受からせよう的な
雰囲気が漂っていたので
俺自身踏み切り超えた辺りから
追い風が吹いているなとは感じてはいた、

後で待っている時間に本を見たら
障害物までの距離空いてないと
-20だと知ってびっくり、
それ以外の減点が
回数重ねないと減点にならないやつだったのが
救いだったのかもしれないな、

とりあえずギリギリだったと思われる、

ただ、期限まであと2ヶ月でなんとか
取れたので
状況的にはかなり一変した、

これで大型1種が取れていないと
これ以上の試験は望めないと思っていたから
取れたことによって
二種への道が開かれたわけだし
余裕があればけん引もと思えた、

とりあえず受かった後の方が
緊張の度合いが強くて
気分が悪くなるほどだった、
まぁ飯も食っていなかったけど
顔はにやけていただろうし
色々な意味で気持ち悪かったかもな、

合格すると結構待たされるのが
ここの特徴なんだけど
聞いたところによると
神奈川とかは落ちてても受かってても
発表は最後みたいなこと
言ってたから
それに比べれば落ちた人は即効予約とって
帰れる東京は素晴らしいと思うけどね、

恒例の写真撮影も終わって
ICの内容確認をして帰る頃は17時過ぎてたかな、
試験場は終わるのが早いから
普通に廊下とか電気消してるし、

帰りにバイクに戻ったら
凄いバイクが汚れていた、
雨に濡れただけでこんなに汚れるのもか
と思ったが
ふと思い出したのが黄砂、
なんかニュースでやってたな、
まさかここまできているとは・・・
と思いながら帰った、

帰りに飯が何にもないだろうなと
予想して合格記念に99に寄って
カップやきそばを買って帰る、
最近やたらとお気に入りだ、
この免許を取ってる間は結構食ったな、
大事なのは付属のソースは全部は絶対に
使わない、
半分も入れれば充分だな、
味を濃くすると途中で嫌になるから
薄目が俺は好みだったりする、

それからは合格の報告を
メッセなんかでして
深夜までホッとした気分で過ぎていった、