2005 04/20 01:56
Category : 001
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《 ・・・
歌書よりも軍書に悲し吉野山
古来、幾百位苦戦とも知れぬ歌人や文学者によって
詠われてきた吉野山だが、そういう詩歌をいくつ集めてみても、
この美しい土地を背景に繰り広げられた戦いの歴史が描き出した
「滅びの美学」を凌駕することはできないという。
・・・ 》
~ 「天河伝説殺人事件(上)」 内田康夫/角川文庫
■
【歌書】 かしょ
歌道に関する書物。
歌論書。
歌集。
●
【歌書羽織】 かしょばおり
歌書の古筆切で作った紙子羽織。
【紙子・紙衣】 かみこ
紙で作った衣服。
上質の厚くすいた和紙に柿渋をぬり、
何度も日にかわかし、
夜露にさらしてもみやわらげ、
衣服に仕立てたもの。
女の手によらないで作ることができるので、
もと律宗の僧侶が用いたという。
はじめ、
布の代用品として広く貴賤の間で用いたが、
安価であるところからのちには貧乏人が愛用。
かみぎぬ。《季・冬》
*
粗末な衣服というところから、
あわれな姿、
おちぶれた状態 - の たとえ。
【古筆切】 こひつぎれ
古筆 -
古人の筆跡。
古人の書いた書画。
とくに、
平安時代から鎌倉時代にかけて書かれた
和様の書道のすぐれたもの。
主にかな書きのものをいう。
- の 断片。
平安時代から鎌倉時代にかけての歌集、
物語、経巻などを、
数行または一葉に切断したもの。
茶道の流行に伴い、
これを掛軸などにしたてて茶席などの装飾用、
鑑賞用としたり、
各種の古筆切を張りこんだ
古筆手鑑を作ったりすることが盛んに行なわれた。
~ Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban
(Revised edition) Shogakukan 1988
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《 ・・・
歌書よりも軍書に悲し吉野山
古来、幾百位苦戦とも知れぬ歌人や文学者によって
詠われてきた吉野山だが、そういう詩歌をいくつ集めてみても、
この美しい土地を背景に繰り広げられた戦いの歴史が描き出した
「滅びの美学」を凌駕することはできないという。
・・・ 》
~ 「天河伝説殺人事件(上)」 内田康夫/角川文庫
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【歌書】 かしょ
歌道に関する書物。
歌論書。
歌集。
●
【歌書羽織】 かしょばおり
歌書の古筆切で作った紙子羽織。
【紙子・紙衣】 かみこ
紙で作った衣服。
上質の厚くすいた和紙に柿渋をぬり、
何度も日にかわかし、
夜露にさらしてもみやわらげ、
衣服に仕立てたもの。
女の手によらないで作ることができるので、
もと律宗の僧侶が用いたという。
はじめ、
布の代用品として広く貴賤の間で用いたが、
安価であるところからのちには貧乏人が愛用。
かみぎぬ。《季・冬》
*
粗末な衣服というところから、
あわれな姿、
おちぶれた状態 - の たとえ。
【古筆切】 こひつぎれ
古筆 -
古人の筆跡。
古人の書いた書画。
とくに、
平安時代から鎌倉時代にかけて書かれた
和様の書道のすぐれたもの。
主にかな書きのものをいう。
- の 断片。
平安時代から鎌倉時代にかけての歌集、
物語、経巻などを、
数行または一葉に切断したもの。
茶道の流行に伴い、
これを掛軸などにしたてて茶席などの装飾用、
鑑賞用としたり、
各種の古筆切を張りこんだ
古筆手鑑を作ったりすることが盛んに行なわれた。
~ Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban
(Revised edition) Shogakukan 1988
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