ながれ
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         17世紀

         ヴェネツィアの市民オペラでは

         アリアが急いで大量に生産されたこともあって

         〈1曲のオペラで最高80〉

         ある種の 類型化が行われた









         ... フォルラーナ ...

         ... ヴィロータ ...

         ... シチリアーノ ...




















         構造














         チェンバロ・アリア


         オーケストラ・アリア



















         形式














         モットー・アリア



         ダ・カーポ・アリア














         ダ・カーポ・アリアは
         劇的でない再現形式なので
         筋を進めることができない

         そのため 筋を進める役は
         〈セッコ〉レチタティーヴォに委ねられた

         こうして
         〈レチタティーヴォとアリア〉 という
         組み合わせが 慣例となった


         この2者のあいだに よく挿入されるのが
         省察的な 短い〈アリオーソ〉である

         アリアそのものは
         単一の 一般的な情緒や 心情を表現し
         自然の比喩を伴うことも多い〈〈寓意アリア〉〉



















         型





         アリア・ディ・ブラヴーラ

         アリア・ディ・メッゾ・カラッテーレ

         アリア・バルランテ



















         1773年

         C.W.グルッグ が

         オペラ改革の宣言を 発表した


         グルッグは

         筋の流れを確保するために

         歌詞内容を自然に表現する

         小規模な歌曲風の構成に

         アリアを 改革した




         ... カヴァティーナ ....

         ... ロンド・アリア ...



















         劇的な形式連鎖として 登場したのは

         18世紀のオペラ・ブッファ や

         19世紀の 大規模オペラにおける

         〈シェーナとアリア〉 である





         19世紀後期には

         明確な段落性をもつアリア形式が

         解体された





         20世紀になると

         歴史主義的な傾向のなかで

         再び 古いアリア形式が用いられた



















         = dtv−Atlas zur Musik


















         ■



















         《 ・・・


           〈ベルナール・フォクルール〉が
           2000年に来日した時に、
           私は長い時間 意見の交換をすることができた。

           彼は オペラが古い芸術のジャンルであることを意識し、
           どうすれば現代社会の中で意義を持ち続けることができるのか、
           また、自国の文化をいかに日本を含めた他国の文化と関連づけ、
           相互に協力しあうことが可能なのかを考えていた。
           そして、自分のオペラ劇場の聴衆に、
           どうすれば日本の音楽を聴かせることができるかまで
           視野に入れていた。


           ・・・ 》 〈TOKUMARU Yoshihiko〉














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