ほど
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      《 ・・・

        何も変化がない環境下に
        何もすることなしに 長時間おかれることは
        苦痛でさえある

        カナダのマギル大学で行われた 有名な感覚遮断の実験は
        それを見事に示している

        高給を約束されていたにもかかわらず
        視覚的 聴覚的 触覚的情報を遮断された部屋で
        一日中何もしないでブラブラ過ごすことは 非常に苦痛で
        この実験に参加したほとんどの人は すぐに
        この「アルバイト」をやめてしまったのである(Heron 1957)

        ・・・ 》 = 稲垣佳世子





       ◆





        感覚遮断 : sensory deprivation





       ◆





      《 ・・・

        目にゴーグルをつけて 周囲の物の形が見えないようにし
        手にも筒をとりつけて 物に触れることができなくする
        耳にはブーンといううなり音しか入れないで
        安楽なベッド寝かせておくという
        感覚遮断の状態に 何日も置いておくと
        知能が低下するばかりでなく 幻覚があらわれたり
        自己像に関する異常(自分の体が二つそこにあるように感じられ
        そのいずれが本当の自分であるかもわからなくなる)があらわれる
        しかも 知的能力の低下は 実験を止めたあともしばらく続く −
        というような 実験事実がわかっていた

        ・・・ 》 = 永野重史






       ■






        気晴らし


        幕間の余興


        フーガの展開部


        娯楽


        流用


        横領



        ・・・


        divertissement





       ◆





        blaser



        歓楽が過ぎて感覚をにぶらせる


        倦怠させる




        *




        se blaser



        無感覚になる


        すさむ






       ◆





        あいだ


        で


        まみれる







































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