今昔






     『神秘』の制作に当たって ピンク・フロイドは

      ・・・

      アルバムのジャケット・デザインを

      外部のデザイナー

      ストーム・ソージャーソンとオーブリー・ポー・パウエル

      − に 委託することを ・・・ 許された



     *



     [ ・・・

       「僕らは自分たちを

        《Hipgnosis 〜 ヒプノシス》と名づけたんだ

       「発想豊かな麻薬中毒者が

        僕たちの家のドアに殴り書きしたのから取った

       「それを選んだのは

        もちろん催眠術という意味の ヒプノシス

        (Hypnosis)と 響きが一緒だったから

       「催眠術をビジュアルに表現できたら

        それこそ最高だと思ったんだ」

       「それに綴りが間違えていたのが良かった

        Hip というのは

        新しくかっこいいという意味なのに

        Gnosis は 古代のことを学ぶという意味

        両立しないような 矛盾が秘められているようで

        気に入った

       「古いものと新しいものが同じ世界で共存している

        というところに恍惚感を覚えた」

        ・・・ ]


        = ストーム・ソージャーソン


          from : 「 saucerful of secrets
                 the pink floyd odyssey 」

                 by nicholas schaffner

                 trans. M. IMAI




     ■





     音 音楽を聴くまえに

     アルバム・ジャケットの

     ビジュアルが 喚起する モノ コトに

     想像力を 預ける


     あるいは


     音楽 音を聴きながら ....

     ビジョンを 拡張させてゆく ....



     *



     「音と光を詩に結びつける」


     はるか 1960年代の ムーブメント

     その 延長線上に いまも 在る

     拙者にて ござ候








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