【有平】
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   アルヘイ : alfeloa (ポルトガル)

   *

   砂糖で作った菓子



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  【有平糖】 1600年頃 ヨーロッパから伝わった砂糖菓子で
         砂糖に飴を加えて煮つめ 引き伸ばして白くしたり
         色素で色をつけたりする

         棒状のもののほか いろいろな形に細工する

         アルヘイ



  【有平床】 明治初年 西洋理髪店をいう

         看板として 有平棒をかかげたところからいう



  【有平棒】 (有平糖のような棒の意)

         理髪店の看板である 赤白青のらせん模様の棒

         古く西洋で
         理髪師を兼ねた医師の看板に用いられたものを
         転用したもの

         明治初年頃用い始めた



  【有平巻】 1.せんべいに 有平糖を巻きつけた菓子 ; 巻きせんべい

         2.ねじれた有平糖のような形をした 女性の髪の結い方



  【有平隈】 (「有平糖」に似ているところから)

         紅色の筋隈取り



        * 筋隈取り : 歌舞伎化粧の隈取りの一つ

                  初代市川団十郎が創始

                  二世が 牡丹の花からヒントを得て
                  ぼかす技法を思いついたといい
                  強さを示す役に用いる



   = 国語大辞典(新装版)小学館 1988




















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