消えた富士山、写真掲示板に復活 地域の支持力―1- 「めぐみ巡り 谷根千 羽田美智子」nhkBS4250930
 消えた富士山、写真掲示板に復活 地域の支持力―1- 「めぐみ巡り 谷根千 羽田美智子」nhkBS4250930

 坂の中腹から、何枚かの写真、写真を掲げる何基かの掲示板。
 住民に親しまれ、故に「富士見坂」の称があった東京都台東区日暮里。
 谷中・根津・千駄ヶ谷が接する「谷根千 やねせん」の富士見坂に設置されている。

 2000年の年。企業が高層の集合住宅を建設したことで、景観が一変。
 建設工事の着工にあわせ、地域では「日暮里富士見坂を守る会」が活動を立ち上げた。
  http://fujimizaka-hozen.sakura.ne.jp/old/home-kiroku.html 富士見坂眺望研究会

 「現在都心に16ある富士見坂のうち、富士山の全体的な姿を眺めることができる唯一の坂」。
 で、知られる日暮里の富士見坂から、富士山を望める地点は<ホンの一点>に制限されてしまった。
 関係機関と折衝するも、住民の要望は実ることがなく、2000年秋に集合住宅は竣工。

 住民のなかに往時の景観を写真撮影していた方が居られた。
 故人になった方の残した作品は家族の理解で、公開さできることに。
 その成果が、前述の「坂の中腹から、何枚かの写真、写真を掲げる何基かの掲示板」。

 その途中に一点。足形をペンキで塗装の箇所がある。
 その上に足を揃え、丘頂を仰ぐにたまたま、わずかに富士山の望めることが、ある。
 番組ではその映像も紹介されたが、日暮里富士見坂は名に反し「富士見不見坂」になった。

 掲示板のハードと掲載のソフト。その経費。どこからねん出したモノか。
 域外からの投資、技術、ノウハウに依存の北海道では、「コスト=行政が負担」。
 その行政には往時の財政余裕はなし。

 番組の視聴を終えて、ここに関心。「地域の支持力の差」。そういうこと、か。