12)結 意義=危険予知の伝承力量 釧路アイヌ文化懇話会250913
 12)結 意義=危険予知の伝承力量 釧路アイヌ文化懇話会250913

「簡潔・エカシ位置=自ずから聞く者を転ずる強い伝承力」を説明の「むすび」。
アイヌ民族口承伝説が実に長い期間にわたり語り伝えられている点に注目。
文字を持たぬ民族の文化には縁遠い、「風化」ということについて、私説を用意してみた。

東洋思想では、「教えも修する人も居る」が、「修する人は居るも教えがなくなる」。
やがて「教えも修する人も居なくなる」と、《段階》を区切る。
そこを「思想=意味も祭祀=形も共に伝承」「思想欠落し形のみ伝承」、「思想も形も忘れられる」。

かく置換してはどうか。原爆投下・都市空襲・津波被災。世の中、「風化させてはならぬ」に懸命。
作家の渡辺淳一氏があるときnhkETVで申していた。のちにその要旨は『週刊現代』かにも掲載。
「「(人間っておもしろい)学習して賢くなるいっぽう、いくら学習しても同じ失敗をくりかえす」。

これを聞いた2005年頃の若者。「(『失楽園)』など作ある)渡辺淳一が、こんなこと言ってますかー」。