「復興再生債」を発行=2次補正で、増税も明言-岡田氏
「復興再生債」を発行=2次補正で、増税も明言-岡田氏

 民主党の岡田克也幹事長は18日午後の記者会見で、東日本大震災の復興を本格的に進めるための第2次補正予算案の財源として「復興再生債」(仮称)を発行し、従来の国債とは区別して管理する方針を表明した。岡田氏は会見に先立ち、党役員会でこうした考えを説明、了承された。

 政府・民主党は復興再生債の使途を復興目的に限定し、具体的には市街地や道路、港湾などのインフラ整備、中小企業支援などに活用する方針だ。通常の赤字国債や建設国債と別勘定にするのは、償還までの資金の流れを透明化し、市場の信頼や国民の理解を得る狙いがある。

 また、復興再生債の償還財源について、岡田氏は会見で「きちんと担保する。税以外はないと思う」と明らかにした。新税とするか消費税率を引き上げるかに関しては「具体的に財源確保をどうするかは、2次補正編成までの間に与野党で議論していくことになる」と述べるにとどめた。

 岡田氏が増税を明言したことについて、菅直人首相は官邸で記者団に「これからの議論だろう」と語った。

(2011/04/18-20:24)