燃料ペレット溶融  保安院、炉心状況を安全委に初報告
燃料ペレット溶融  保安院、炉心状況を安全委に初報告

2011.4.18 22:21

 原子力安全・保安院は18日、東京電力福島第1原子力発電所1~3号機の炉心状況について、原子力安全委員会に初めて報告した。

 同日開かれた安全委の臨時会議で、炉心の損傷割合は1号炉約70%、2号炉約30%、3号炉約25%で、1~3号機すべてで、度合いは不明だが燃料ペレットが溶融しているとみられると説明。これまでに再臨界が起きた可能性は極めて低いが、防止の観点から今後もホウ酸の注入が必要との見解を示した。

 報告された内容は、これまでに発表された域を出なかったが、班目春樹(まだらめ はるき)委員長は「報告があったのは進歩だ」と評価。その上で「地域生活に密着した問題なので、今後は定期的な報告とともに、なにか変化があったときにも適宜報告してほしい」と求めた。