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こんなところに
落とし穴があるなんて
全く思ってもみなかったが

どうしても俺には
空虚な時間が耐えられず
動いて
当然落とし穴に落ちた、

これで旅は遠のいた、

微妙に野球の話が絡んでいるんだが
それはま、俺の勝手な言い訳
ストするかしないのか
ハッキリしないから動けないんだな、
するんなら土日ここにいなくても
いいけど
しないなら見に行くだろうし、
ってことで
結局足止め、

そしていつも推理小説しか読まない
俺が珍しく古本屋で手に取った
有名な小説、
これを読むことにした、

この本の内容はだいたい知っていた、
でも俺がこれに初めて出会ったのは
氷室の歌からだった、

flowers for algernon
アルジャーノンに花束を

大体の内容を知っているからこそ
この本を読んだ俺を
暗い気持ちにさせないか
ちょっと心配した、
でも、日本人作家のものでない
翻訳本なので
一気に読まないときっと
内容が解らなくなるだろうと思い
丁度時間が出来たので読みきった、

なんともすっきりしない
気分だ、
結末がどうなるのかを知らなかった
のもあるが
意図的に読みづらくしてあるのにも
正直疲れた、

そしてやはりある感情を
俺に浮かび上がらせた、

でも俺はこれに自分を投影したり
共感したりはしない、

ただ今は無性に旅に行きたくなった

きっと満たされない心を
さらに欲求不満にさせてくれる
旅に

行きたくなった、