2004 06/19 02:12
Category : 001
.
《 ・・・
天地開闢けしはじめ 国なお稚く
砂土浮きただようて
海月の海水に泳げるがごとく
浮脂の水の上に漂えるがごとく
未だ固まらざりし時に
葦牙のようなる物
おのずから其中に成り出でて
此物の萌え騰りて
大虚の中に登りたるによりて
高天の原に化生でたまえる ・・・ 》
= 先代旧事本紀
《 ・・・
次に国稚く 浮きし脂の如くして
久羅下なすただよへる時
葦牙の如く萌え騰る物に因りて成りませる神の名は
宇摩志阿斯詞備比古遅神 ・・・ 》
= 古事記
《 ・・・
時に天地の中に一物生まれリ
状葦牙の如し
便ち化為りませる神を国常立尊と號す ・・・ 》
= 日本書紀
参照 / 自然と日本人 : 樋口清之
●
【葦牙】 あしかび
= あしづの 葦角
【葦角】 あしづの
葦の若芽 , あしかび , あしわか
季語 ; 春
*
先がとがって、角に似ているところから
【牙】 かび
植物の芽
*
動詞「かびる(黴)」の 名詞化か ....
【黴】 かび :
動詞 「かびる(黴)」 の 名詞化
*
1. 真菌類のうち
菌糸がからみ合った
不定形の集合体をなすものの総称
藻菌類、子嚢菌類の多く
および 担子菌類の一部に見られる
《季・夏》
2. いつかは朽ちて
むなしくなってしまうもの
− の たとえ
無価値なもの
= 国語大辞典(新装版)小学館 1988
◆
「黴」
by 徳田秋声
*
小説
明治四四年発表
主人公の 無気力で荒れた生活を
苦しいタッチで描く
●
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《 ・・・
天地開闢けしはじめ 国なお稚く
砂土浮きただようて
海月の海水に泳げるがごとく
浮脂の水の上に漂えるがごとく
未だ固まらざりし時に
葦牙のようなる物
おのずから其中に成り出でて
此物の萌え騰りて
大虚の中に登りたるによりて
高天の原に化生でたまえる ・・・ 》
= 先代旧事本紀
《 ・・・
次に国稚く 浮きし脂の如くして
久羅下なすただよへる時
葦牙の如く萌え騰る物に因りて成りませる神の名は
宇摩志阿斯詞備比古遅神 ・・・ 》
= 古事記
《 ・・・
時に天地の中に一物生まれリ
状葦牙の如し
便ち化為りませる神を国常立尊と號す ・・・ 》
= 日本書紀
参照 / 自然と日本人 : 樋口清之
●
【葦牙】 あしかび
= あしづの 葦角
【葦角】 あしづの
葦の若芽 , あしかび , あしわか
季語 ; 春
*
先がとがって、角に似ているところから
【牙】 かび
植物の芽
*
動詞「かびる(黴)」の 名詞化か ....
【黴】 かび :
動詞 「かびる(黴)」 の 名詞化
*
1. 真菌類のうち
菌糸がからみ合った
不定形の集合体をなすものの総称
藻菌類、子嚢菌類の多く
および 担子菌類の一部に見られる
《季・夏》
2. いつかは朽ちて
むなしくなってしまうもの
− の たとえ
無価値なもの
= 国語大辞典(新装版)小学館 1988
◆
「黴」
by 徳田秋声
*
小説
明治四四年発表
主人公の 無気力で荒れた生活を
苦しいタッチで描く
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